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【材料】三井化学---名古屋工場に電解液の製造設備を建設・完工し、電解液事業の拡大を目指す

三井化学 <日足> 「株探」多機能チャートより

三井化学<4183>は14日、国内にて拡大するリチウムイオン電池向け電解液の需要に対応するため、名古屋工場にて建設を進めていた電解液製造設備が完工したと発表。

リチウムイオン電池は、ノートブックパソコン、スマートフォン、タブレット端末の普及に伴い、市場が拡大してきた。今後は中国など東アジアにおいても、環境への負荷が小さいハイブリッド車や電気自動車の普及が見込まれており、国内でも車載用を中心に電解液の市場拡大が期待されている。

同社は、リチウムイオン電池向け電解液の市場拡大に対応するため、中国では、台湾プラスチックス(本社:台北市)との合弁会社である台塑三井精密化学有限公司において、電解液の製造設備建設を進め、7月に営業運転を開始。国内では生産委託により電解液の事業を展開してきたが、2017年4月に予定している名古屋工場での新設備の営業運転開始後は、国内での事業拡大を積極的に推進するほか、これまで行ってきた委託生産は順次新設備での生産にシフトする予定。

同社は、成長を牽引するターゲット領域の一つとしてモビリティ分野を位置付けている。リチウムイオン電池向け電解液はモビリティ分野の中でも積極的に開発を進めている事業の一つで、高品質な電解液の生産・供給体制を整備し、モビリティを中心とした電解液事業の拡大を強化していく方針だ。

《HK》

 提供:フィスコ

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