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【市況】日経平均は反落、上げ一服も金融株の強い値動きは安心感に/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は反落。26.11円安の17646.51円(出来高概算12億株)で前場の取引を終えている。NYダウが連日で年初来高値を更新しているほか、為替市場ではドル・円が1ドル108円台半ばと円安に振れて推移するなか、買い先行で始まった。しかし、寄付き直後につけた17727.58円を高値にこう着感の強い相場展開となり、次第に利益確定の売りに抑えられる格好となった。

 セクターでは前日にコンセンサスを上回る決算を発表した三菱UFJ<8306>などメガバンクを中心とした銀行株が堅調。一方で、パルプ紙、陸運、サービス、海運などが一服。東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。規模別指数では大型株指数のみがプラス圏での推移。

 日経平均は戻り高値を更新した後はこう着感の強い相場展開となっており、日中値幅は70円弱にとどまっている。前日までの上昇で4月戻り高値をクリアし、2月以来の水準まで上昇していることもあり、短期的な過熱感から利益確定の売りも意識されやすい水準であろう。

 もっとも三菱UFJ<8306>が4%を超える上昇をみせるなど、金融株の強い値動きは安心感につながるため、短期的な過熱感を意識しつつも、先高期待は後退せず、押し目買い意欲の強さが窺える。利食いをこなしながらも、相対的に出遅れているセクターや銘柄でのリバランスが意識されやすい。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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