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【通貨】今日の為替市場ポイント:日米金利差拡大への思惑でドル買い継続へ

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

14日のドル・円相場は、東京市場では106円74銭から107円67銭まで上昇。欧米市場でドルは一時108円54銭まで一段高となり、108円42銭で取引を終えた。

本日15日のドル・円は、主に108円台で推移か。米連邦準備理事会(FRB)は2017年に少なくとも2回の利上げを行うとの見方が浮上しており、日米金利差の拡大を想定したドル買い・円売りは継続する可能性がある。

14日の米国債券市場では、インフレ進行の思惑が一段と強まり、10年債利回りは一時2.30%まで上昇する場面があった。政策金利の変動に敏感な2年債利回りは10カ月ぶりに1%台に上昇しており、米政策金利が2017年に1%台に上昇することを織り込む格好となっている。金利上昇がドル上昇の要因となっているが、さらなるドル高と金利上昇は株高を抑える要因となる。

市場関係者の間からは、「長期金利の上昇やドル高についてトランプ次期米大統領は嫌悪感を示すのではないか?」との声が聞かれており、為替や金利に関するトランプ氏の発言を注目している。ただ、トランプ氏は日本や中国による通貨安誘導は批判するが、金利上昇に伴うドル高は特に問題にしない可能性があるとの見方も出ている。2017年、市場関係者は予想外の金利上昇とドル高に直面するかもしれない。

《WA》

 提供:フィスコ

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