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【市況】東京株式(大引け)=297円高、円安追い風にトランプご祝儀相場が継続

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 14日の東京株式市場は終始買いが優勢。為替の円安進行が追い風となって、寄り後に日経平均は次第高の展開で水準を切り上げた。

 大引けの日経平均株価は前週末比297円83銭高の1万7672円62銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は25億2766万株、売買代金概算は2兆6449億2000万円。値上がり銘柄数は1622、対して値下がり銘柄数は295、変わらずは69銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウが小幅ながらも5日続伸と強さをみせたことや、1ドル=107円台半ばまで一段と進行するドル高・円安を背景にリスクを取る動きが継続した。外国為替市場では米国長期金利の急上昇がドル買いの動きを加速させており、東京市場では米国株高と円安という2つの追い風が意識されている。日経平均は一時300円を超える上昇で約9カ月半ぶりの高値水準を回復した。朝方に内閣府から発表された7~9月期のGDP速報値が市場コンセンサスを上回ったこともポジティブに働いたもようだ。売買代金は2兆6000億円強と、前週後半の大商いは一服したものの引き続き高水準を保っている。

 個別では、一段のドル高・円安進行を受けてトヨタ自動車<7203>が上昇、ブリヂストン<5108>も買われた。ファーストリテイリング<9983>が3連騰、任天堂<7974>も反発した。今期業績の大幅上方修正を受けてエーアンドエーマテリアル<5391>が値上がり率トップに買われたほか、同じく利益増額を好感してリンクアンドモチベーション<2170>も高い。シチズン時計<7762>、曙ブレーキ工業<7238>も値を飛ばした。東京計器<7721>、東京精密<7729>なども上昇した。

 半面、今期業績の下方修正を嫌気され東洋ゴム工業<5105>が急落、五洋建設<1893>、ロート製薬<4527>などが大幅安となった。ケネディクス<4321>、イオンフィナンシャルサービス<8570>などの下げも目立つ。ブイ・テクノロジー<7717>が軟調、アルテック<9972>も売りに押された。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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