【通貨】豪ドル週間見通し:底堅い動きか、10月失業率などが手掛かり材料に
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■強含み、円安・米ドル高進行の影響受ける
先週の豪ドル・円は強含み。米大統領選挙の開票過程において、トランプ氏の勝利の可能性が高まったところで円買いが最も強まった。その後、トランプ次期政権の政策への期待面から米株高、財政赤字拡大懸念から米長期金利が上昇、ドル・円が107円近辺まで円安となる状況に、円売り・豪ドル買いの取引が増えた。取引レンジ:76円79銭-82円46銭。
■底堅い動きか、10月失業率などが手掛かり材料に
今週の豪ドル・円は底堅い動きとなりそうだ。豪準備銀行(中央銀行)の早期利下げ観測が後退するなか、次期米大統領にトランプ氏が当選したことで、連邦準備理事会(FRB)の12月利上げの可能性に不透明感が浮上。豪ドルへの売り圧力は後退し、対円レートにも影響が及んだ。豪準備銀行の11月理事会議事要旨、10月雇用統計(失業率)の発表が材料になる。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・15日:豪準備銀行(中央銀行)の11月理事会議事要旨
・17日:10月失業率(予想:5.7%、9月:5.6%)
予想レンジ:79円00銭-83円00銭
《FA》
提供:フィスコ