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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は大幅続伸、米ロの関係改善期待が高まっていることが支援材料

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 63258.27 -1.40%
9日のブラジル株式市場は3日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比899.41ポイント安(-1.40%)の63258.27で取引を終えた。64358.32まで上昇した後、一時61794.36まで下落した。

米大統領選挙で共和党のトランプ氏が優勝したことを受け、メキシコやブラジルなど新興国との貿易に厳しい条件を押し付けるとの観測が広がった。メキシコ関連の銘柄に売りが広がったほか、輸出関連銘柄の下落も目立った。ただ、後半はやや下げ渋る展開。中国本土市場などの買い戻しが好感され、ブラジル株も後半に下げ幅を縮小させた。

【ロシア】MICEX指数 2011.58 +2.22%
9日のロシア株式市場は大幅続伸。主要指標のMICEX指数は前日比43.65ポイント高(+2.22%)の2011.58で取引を終了した。2011.81から1939.66まで下落した。

米大統領選挙で共和党のトランプ氏が優勝したことを受け、米ロの関係改善期待が高まっていることが支援材料。プーチン大統領は、トランプ氏の勝利で両国の関係改善に大きく期待していると発言した。また、原油価格が後半に上昇したことも資源セクターの物色手がかりとなった。

【インド】SENSEX指数 27252.53 -1.23%
9日のインドSENSEX指数は3日ぶりに反落。前日比338.61ポイント安(-1.23%)の27252.53、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同111.55ポイント安(-1.31%)の8432.00で取引を終えた。

大幅安で寄り付いた後は下げ幅を徐々に縮小させた。米大統領選挙をめぐり、共和党のトランプ候補がリードしていたとの報道を受け、大幅安で寄り付いた。その後は中国本土などアジア市場が下げ幅を縮小させていたことを受け、インド株にも買い戻しが広がった。トランプ氏の勝利で新興国経済に不利だとの見方が圧迫材料となった。

【中国本土】上海総合指数 3128.37 -0.62%
9日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比19.52ポイント安(-0 .62%)の3128.37ポイントと3日ぶりに反落した。

香港を含むアジア市場の株安に連れる展開。米大統領選の開票動向で、政策の不透明感が強いドナルド・トランプ氏の優勢が嫌気されている。上海総合指数は昨日までの続伸で、約10カ月ぶりの高値水準を切り上げていただけに、戻り売りの動きもみられた。もっとも、大きく売り込む動きはみられない。根強い資金流入期待が相場の下支え要因となった。取引時間中に公表された10月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)と生産者物価指数(PPI)がそろって前月から上向いている。

《NH》

 提供:フィスコ

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