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【市況】<マ-ケット日報> 2016年11月9日

 9日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比919円安の1万6251円で、8月3日以来、およそ3カ月ぶりの安値をつけて取引を終えた。注目された米大統領選で共和党のトランプ氏が優勢となり、開票が進むにつれて日経平均は下げ幅を大きく広げて行った。6月の英国のブレグジットショックを想い起こさせるまさかの展開。この日は急激な円高も加わって全面安商状となってしまった。

 昨日の米国市場は大統領選を控え売買が手控えられるなか売り方の買い戻しなどでダウ平均は続伸した。クリントン氏有利との評で売り込む動きは見られなかったが、一部には先行き不透明感が残っていてディフェンシブ銘柄だけが物色されている。一方、英国のブレグジット時と同様に、米大統領選の開票状況をリアルタイムで受けることとなった東京市場は、開票が進むにつれトランプ売りを加速させていった。事前予想がまたも裏切られるトランプ優勢の状況に現物、先物ともに売りが殺到。円相場も1ドル=101円まで急騰するなどパニック的な展開に。トランプ大統領となった場合は外交、通商、防衛など不透明な部分が多すぎて、マーケットも当面は身構えるしかないような状況だ。時間外取引のNYダウ先物は一時4%安。今晩の米市場の動向によるが、日経平均は目先1万6000円台を守れるかが焦点となろう。日本時間16時半過ぎに一部報道でトランプ氏当確と出ているなか、日経平均先物が急反発に転じており、今日の下げはやや過剰反応だったという可能性も出てきている。(ストック・データバンク 編集部)

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