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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):トヨタ、スクエニHD、TOWAなど

TOWA <日足> 「株探」多機能チャートより

TOWA<6315>:1285円(前日比+59円)
大幅続伸。前日はクレディ・スイス証券の新規買い推奨が材料視されて上昇したが、本日は昨日発表の上振れ決算が追加の買い材料とされる形になっている。4-9月期営業利益は19.7億円で前年同期比55%増益、従来予想の10.2億円を大幅に上回る着地となった。7-9月期では同71%増益と増益幅が拡大してきている。指紋認証センサがけん引役となっているもよう。

クボタ<6326>:1540円(前日比-122円)
大幅続落。前日に1-9月期の決算を発表、通期予想は2000億円から1870億円に下方修正しており、ネガティブ視されているようだ。通期の市場コンセンサスは2150億円レベルであり、下方修正にはやや意外感も強いもよう。海外小型建機などは順調なものの、国内農機需要が伸び悩んでいるほか、ダクタイル鉄管の出荷の遅れなども影響しているようだ。

東急建設<1720>:914円(前日比-143円)
大幅反落。前日に7-9月期の決算を発表している。営業利益は95億円で前年同期比倍増、従来予想の82億円を大きく上回る着地となった。通期予想も120億円から135億円に上方修正している。工事採算の改善が業績上振れの背景に。年間配当金も16円から20円に引き上げへ。ただ、4-6月期で81億円を計上していたことから、市場では一段の上振れ期待が高かったもよう。

スクエニHD<9684>:3060円(前日比-385円)
大幅続落。前日の引け後に決算を発表、4-9月期営業利益は111億円で前年同期比12%減益となった。7-9月期では21億円で前年同期比54%減益と大きく落ち込んでおり、ネガティブなインパクトにつながっている。大型タイトル発売で売上は増加したものの、ゲームコンテンツの制作費償却負担増加に加えて、先行的に広告宣伝費を投下したことなどが背景。

トヨタ<7203>:5700円(前日比-194円)
買い先行。前日に7-9月期の決算を発表している。営業利益は4746億円となり、ほぼ市場想定どおりの着地となった。通期予想は1兆6000億円から1兆7000億円に上方修正しているが、想定線でサプライズは限定的とみられる。一方、4000万株を上限とする自己株式の取得を発表。やや期待感もあったとみられるが、比較的早期の買い付け実績もあり、需給期待は高まる形のもよう。

カナミックN<3939>:2987円(前日比-693円)
一時ストップ安で上場来安値更新。16年9月期決算を発表している。営業利益は前期比8.2%増の2.64億円となり、今年9月の上場時に発表した予想に沿って着地した。17年9月期の通期業績については、営業利益で同6.0%増の2.80億円との見通しを示している。ただ、17年9月期営業利益は3.3億円程度に拡大するとの市場予想も見られ、前日には決算を先取りする動きがあっただけに、本日は発表を受けて売りが広がっている。

ユニマットRC<9707>:960円(買い気配)
ストップ高買い気配。17年3月期の上期及び通期業績予想を修正している。上期営業利益見通しは従来の10.10億円から13.00億円(前年同期は0.52億円)へ、通期見通しは14.60億円から21.80億円(前期は7.72億円)へと引き上げた。主力の介護事業において、継続して取り組んでいるシフト管理の徹底、業務の効率化及び人員配置の適正化等が想定よりも進展したほか、コスト削減の取り組みも進展したという。

あんしん保証<7183>:2480円(前日比+221円)
大幅に3日続伸し上場来高値更新。1株につき3株の割合で株式分割を実施すると発表している。基準日は11月30日。また、17年3月期の期末配当予想については株式分割に伴い従来の1株当たり5.00円から2.00円に修正しているが、分割前換算では6.00円と実質1.00円の増配となる。

《KS》

 提供:フィスコ

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