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【市況】米国株見通し:開票結果を見極める状況に

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2125.50(-3.50) (20:30現在)
ナスダック100先物 4767.50(+78.00) (20:30現在)

20:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小動きに推移している。欧州は高安まちまちの展開。

7日の米株式市場は上昇。クリントン氏の私用メール問題に関して追加調査を行っていたFBIが、同氏の訴追を求めないと表明したことから大統領選の先行き不透明感が後退。アジア・欧州株がほぼ全面高となった流れを受け、買いが先行した。原油相場の上昇も好感される格好となり、NYダウは370ドルを超す上昇。

グローベックスの米株先物は小安く推移している。前日の大幅上昇でクリントン大統領を織り込んだ格好となっており、まずは開票結果を見極める状況になりそうだ。既に多くのメディアによる予想ではクリントン氏勝利が確実視されている。織り込み済みとなる可能性は高そうだが、それでも一部のファンドなどはトランプ氏の逆転を警戒してヘッジしているとも伝えられており、予想通りクリントン氏勝利となれば、いったんはヘッジ解消に伴う買戻しが相場を押し上げる可能性はある。

一方でクリントン氏についても、規制拡大と富裕層などへの増税、歳出増を訴えており、投資家にはあまり歓迎されていない。その為、選挙通過後のリスク面を警戒する動きも出てくる可能性があるため、結果のみで買い上がる動きは期待しづらく模様眺めムードが強まる展開も意識しておく必要がありそうだ。

《KK》

 提供:フィスコ

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