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【注目】前週末4日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ダイセル <日足> 「株探」多機能チャートより

■ダイセル <4202>  1,115円 (-242円、-17.8%)

 東証1部の下落率トップ。2日に決算を発表。「今期経常を13%下方修正」が嫌気された。ダイセル <4202> が2日大引け後に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比9.7%減の295億円に減った。併せて、通期の同利益を従来予想の635億円→555億円(前期は654億円)に12.6%下方修正し、減益率が2.9%減→15.1%減に拡大する見通しとなった。

■ジャムコ <7408>  1,860円 (-307円、-14.2%)

 東証1部の下落率2位。ジャムコ <7408> が大幅続落。2日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想について、売上高を881億2300万円から834億円(前期比8.9%減)へ、営業利益を55億2500万円から18億円(同79.5%減)へ、純利益を33億1200万円から3億円(同94.2%減)へ大幅下方修正したことが嫌気された。売上平均為替レートの見直しや航空機用シートの出荷時期の繰り延べ、スペアパーツ販売の減少などで売上高が減少することが要因。また、上期に工事損失引当金の計上などがあったことも響くとしている。また、業績の悪化に伴い、従来35円を予定していた期末一括配当を10円に引き下げるとあわせて発表しており、これもネガティブ材料視されたようだ。なお、前期実績の40円に対しては30円の減配となる。

■アイスタイル <3660>  662円 (-107円、-13.9%)

 東証1部の下落率3位。アイスタイル <3660> が急落。同社は2日取引終了後、17年6月期の第1四半期(7-9月)連結決算を発表し、売上高は37億9400万円(前年同期比21.5%増)、営業利益は3億2000万円(同35.7%減)と、3割を超える営業減益だったことが嫌気された。美容系総合ポータルサイト「アットコスメ」のブランディング広告やBtoB課金サービスが順調に推移したことに加え、前期に子会社化したメディア・グローブが手掛けるPRサービスが売上高増加に寄与した。一方、利益面では、リアル店舗の化粧品専門店「アットコスメストア」が新規出店のペースを上げているほか、新規事業への投資がかさんで減益を余儀なくされた。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高186億900万円(前期比30.3%増)、営業利益14億5000万円(同17.2%減)を見込んでいる。

■富士急行 <9010>  1,018円 (-97円、-8.7%)

 東証1部の下落率7位。2日に決算を発表。「今期経常を一転6%減益に下方修正」が嫌気された。富士急行 <9010> が2日大引け後に決算を発表。17年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比6.2%減の34.4億円に減り、従来の5.0%増益予想から一転して減益で着地。併せて、通期の同利益を従来予想の49.3億円→45.1億円(前期は47.9億円)に8.5%下方修正し、一転して6.0%減益見通しとなった。

※4日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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