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【市況】今週の【JASDAQ市場】10月31~4日『外部環境一段の悪化で中小型株にも処分売り圧力継続』

ジャスダック <日足> 「株探」多機能チャートより

【値動きの軽さから好決算銘柄や材料株に物色、遠藤製作などストップ高】31日(月)

■概況■2608.81、+4.72
31日(月)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均とJ-Stock Indexが続伸、JASDAQ-TOP20が反発となった。値上がり数は319、値下がり数は269、変わらずは100。主力大型株の決算発表が続き、新興市場でもマザーズの売買代金は約3年半ぶりの低水準となった。一方で、JASDAQは値動きの軽さから個人投資家の資金が向かっており、引き続き好決算銘柄や材料株の一角が買われた。


◆注目銘柄◆
JASDAQ売買代金トップのFVC<8462>が大型IPO案件を巡る思惑から連日の大幅高となり、アエリア<3758>、マルマン<7834>、データアプリ<3848>なども同様に10%超の上昇となった。決算や業績予想の修正が好感された遠藤製作<7841>、グリムス<3150>、内外テック<3374>や、小田急<9007>との資本業務提携を発表した白鳩<3192>はストップ高で本日の取引を終えた。その他、ジェイテック<2479>、倉元<5216>、アスコット<3264>、クルーズ<2138>などが上昇した。一方、平田機工<6258>、アイサンテクノ<4667>、NJ?HD<9421>、エージーピー<9377>などが下落。また、第2四半期決算がマイナス視された極楽湯<2340>のほか、元旦<5935>や環境管理<4657>が10%を超える下げとなった。


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【内需株主導での日経平均上昇が支援に、マザーズ指数との比較では底堅さ続く】1日(火)

■概況■2609.68、+0.87
1日(火)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、J-Stock Indexが続伸、JASDAQ-TOP20は反落となった。値上がり数は267、値下がり数は305、変わらずは108。JASDAQ平均は前日終値を挟んでのもみ合いに終始したが、引き続きマザーズ指数との比較では底堅い推移になっている。日経平均が内需株をけん引役に後場から切り返すなど、全体相場の底堅さが買い安心感につながる。


◆注目銘柄◆
パピレス<3641>が上期・通期業績予想の上方修正で買われる。アパマンHD<8889>は17年9月期の好業績見通しで、シノケンG<8909>は上方修正や増配が好感材料となる。白鳩<3192>は連日の急伸、インフォコム<4348>は引き続き好決算を評価。太洋物産<9941>、オーケー食<2905>、石垣食品<2901>など低位食品株の一角が人気化。半面、テリロジー<3356>は4-9月期の赤字拡大が嫌気される。FVC<8462>、データアプリ<3848>、グリムス<3150>などは反落で、平田機工<6258>、アイサンテクノ<4667>、NJ?HD<9421>、極楽湯<2340>などは続落。JASDAQ-TOP20では、インフォコムのほか、ウエストHD<1407>、セリア<2782>がしっかり。一方、田中化研<4080>、ハーモニック<6324>などさえない。


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【地合い悪化で大幅安、6/24以来の下げ幅に】2日(水)

■概況■2584.09、-25.59
2日(水)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、J-Stock Indexが反落、JASDAQ-TOP20は続落となった。値上がり数は112、値下がり数は494、変わらずは54。JASDAQ平均は安寄りスタート後も、後場の始めにかけて大きく下げ幅を広げていく展開になった。下落幅の大きさは6月24日以来の水準に。トランプリスクの台頭などリスクオフの流れが強まり、個人投資家も手仕舞い売りの圧力を強めた。


◆注目銘柄◆
ピクセルCZ<2743>が急騰、カジノ関連として関心が向かった。パピレス<3641>は引き続き上方修正が評価材料とされる。セキュアヴェイル<3042>も業績上方修正が買い材料に。白鳩<3192>、太洋物産<9941>は連日の大幅高で、Nuts<7612>は新株予約権の割当日で思惑買いか。国際チャート<3956>も急動意。半面、日本ラッド<4736>やプロルート<8256>は前日の決算を受けて売りが先行テリロジー<3356>は続落で、ジェイテック<2479>、アエリア<3758>は利食い売りに押される。ユビテック<6662>もきつい下げ。JASDAQ-TOP20では、ユビキタス<3858>、田中化研<4080>、フェローテック<6890>、メイコー<6787>などが売り優勢。


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【外部環境一段の悪化で中小型株にも処分売り圧力継続】4日(金)

■概況■2562.60、-21.49
4日(金)のJASDAQ市場では、JASDAQ平均、J-Stock Index、JASDAQ-TOP20ともに続落となった。値上がり数は140、値下がり数は465、変わらずは69。JASDAQ平均は安寄りスタート後も下げ幅を広げる展開、後場は狭いレンジでのもみ合いとなった。外部環境の悪化で日経平均が大幅安となる中、中小型株にも処分売り圧力が強まった。積極的な値幅取りの動きは一部の銘柄に限られる状況に。


◆注目銘柄◆
業績上方修正発表の朝日ラバー<5162>がストップ高と急伸。ピクセルCZ<2743>は子会社がカジノ用ゲーミングマシンの販売契約締結で続急伸。石垣食品<2901>、山王<3441>、インターライフ<1418>なども買い優勢。半面、IRJ?HD<6035>は出尽し感から大幅安。セキュアヴェイル<3042>、白鳩<3192>、太洋物産<9941>、Nuts<7612>、国際チャート<3956>などは過熱感から反落で、プロルート<8256>、アエリア<3758>は大幅続落。FVC<8462>も下げ目立つ。JASDAQ-TOP20では、インフォコム<4348>、田中化研<4080>が堅調。一方、ベクター<2656>、ハーモニック<6324>、フェローテック<6890>などが軟調。


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《WA》

 提供:フィスコ

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