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【通貨】ユーロ週間見通し:原油安継続が上値を抑える可能性

ユーロ円 <日足> 「株探」多機能チャートより

■強含み、米大統領選への警戒感で買い強まる

先週のユーロ・ドルは強含み。ユーロ圏失業率のさらなる低下への期待が広がったことや米大統領選への警戒感が高まったことから、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。10月米雇用統計発表後もユーロ買いは継続し、ユーロ・ドルは1.1142ドルまで買われる展開となった。取引レンジ:1.0936ドル-1.1142ドル。

■軟調推移か、クリントン大統領誕生で年初来安値が視野に

今週のユーロ・ドルは軟調推移か。市場は8日の米大統領選で民主党クリントン候補の勝利を想定しており、ドル選好地合いとなりそうだ。その後は連邦準備制度理事会(FRB)による12月利上げを織り込む展開となり、ユーロは対ドルで年初来安値を目指す動きに発展する可能性がある。共和党トランプ候補選出のケースでは、リスク回避的なユーロ買い・ドル売りが強まる見通し。

予想レンジ:1.0850ドル-1.1250ドル

■堅調推移、ユーロ圏の失業率低下期待などが支援材料に

先週のユーロ・円は強含み。ユーロ圏失業率のさらなる低下への期待が広がったことや米大統領選への警戒感が高まったことから、ユーロ買い・米ドル売りが優勢となった。米ドル・円相場は円高方向に振れたが、10月米雇用統計発表後もユーロ買いは継続した。取引レンジ:114円02銭-115円68銭。

■原油安継続が上値を抑える可能性

今週のユーロ・円は上値の重い展開か。8日の米大統領選で民主党クリントン候補勝利ならリスク選好的な円売り・米ドル買いが強まる見通し。ユーロ売り・米ドル買いが強まると予想されるが、主要産油国の供給過剰解消に向けた協調減産には悲観的な見方が広がっており、リスク選好的なユーロ買い・円売りは抑制される可能性がある。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・7日:9月小売売上高(前月比予想:-0.5%、8月:-0.1%)

予想レンジ:112円00銭-117円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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