市場ニュース

戻る
 

【市況】<マ-ケット日報> 2016年11月4日

 4日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前営業日比229円安の1万6905円で、先月17日以来、約半月ぶりの水準まで下押してきた。米大統領選の不透明感を嫌気した売りで、日経平均は1万7000円の大台を終日割り込んで推移した。トランプリスクから円相場も1ドル=103円台まで上昇。リスク回避の動きが各方面で広がっている。

 昨日の米国市場は大統領選への根強い警戒感からダウ平均は6日続落。7月7日以来およそ4カ月ぶりの安値をつけてきた。ダウ平均の6連敗は8月以来。クリントン、トランプ両氏の支持率は依然拮抗しており投資家は身動きの取れない状態だ。S&P500種指数は約8年ぶりとなる8連敗を記録している。さて、東京市場もトランプリスクを織り込むような格好で日経平均が続落の展開となった。6月の英国のブレグジットショックがあっただけに、トランプ問題も過敏にならざるを得ない状況にある。海外勢は10月に日本株をコツコツと買い込んでいただけに、売りに回ると他は買い手不在に陥ってしまう。日銀のETF買いの思惑などで中頃からは下げ止まったが、来週の大統領選の結果が出るまで買い方はリスクを取りにくい状態が続くだろう。個別では今期が一転増益となる日水 <1332> 増益となる日水 <1332> が急反発。今期業績を上方修正した古河電工 <5801> は年初来高値を更新している。一方、予想外の赤字転落が嫌気され日揮 <1963> 落が嫌気され日揮 <1963> は急落へ。(ストック・データバンク 編集部)

株探からのお知らせ

    日経平均