【通貨】東京為替:ドルは弱含み、トランプ・リスクの現実味に警戒
ドル円 <5分足> 「株探」多機能チャートより
2日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含み。来週の米大統領選に向け不透明感が増しており、リスク回避の動きが広がった。ドル・円は、民主党クリントン大統領候補への私用メール問題に関する米連邦捜査局(FBI)の捜査再開が嫌気され、前週末から売りが強まっている。前日NY市場で一段安となった流れを受け継ぎ、東京市場でも売りが続いた。
一部の支持率調査で共和党トランプ候補がクリントン候補を逆転したと報じられ、リスク回避の動きが強まっており、スイスフランの他にユーロや円にも資金が流入しているもよう。ドル・円は日経平均株価の前日比200円超の下落を手がかりに、一時103円60銭台まで下落。
ランチタイムの日経平均先物は下げ幅を拡大しており、目先株売りが続けばドルには下方圧力がかかりやすいだろう。25日移動平均線などが位置する103円50銭付近で下げ止まるか注目される。
ここまでのドル・円の取引レンジは103円68銭から104円16銭、ユーロ・円は114円72銭から115円16銭、ユーロ・ドルは1.1050ドルから
1.1067ドルで推移した。
【要人発言】
・カナダ中銀総裁
「中銀の考え方を明確にできたことに満足」
・麻生財務相
「日銀の金融政策決定にコメントしない」
【経済指標】
・10月マネタリーベース:前年比+22.1%(前回: 22.7%)
・NZ・7-9月期失業率:4.9%(予想:5.1%、4-6月期:5.1%)
《MK》
提供:フィスコ