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【市況】NY株式:ダウは8ドル安、クリントン氏の私用メール問題追加調査を嫌気


28日の米国株式相場は下落。ダウ平均は8.49ドル安の18161.19、ナスダックは25.87ポイント安の5190.10で取引を終了した。朝方発表された7-9月期GDP速報値が予想を上回る年率2.9%成長となったことが好感され買いが先行。しかしながら、連邦捜査局(FBI)がヒラリー・クリントン氏の国務長官時の私用メール問題に関して、新たなメールが見つかったとして追加調査を開始したことが明らかになると、大統領選挙への影響の懸念から株式相場も下落に転じた。セクター別では、食品・飲料・タバコや資本財が上昇する一方で医薬品・バイオテクノロジーやヘルスケア機器・サービスが下落した。

エネルギーサービスのベーカーヒューズ(BHI)はゼネラル・エレクトリック(GE)による買収観測で急騰。石油のシェブロン(CVX)は大きく予想を上回る決算を発表し上昇したが、同業のエクソン・モービル(XOM)は決算が冴えず、軟調推移となった。検索大手のアルファベット(GOOGL)が好決算を発表して上昇する一方で、ネット小売のアマゾン(AMZN)や製薬のアムジェン(AMGN)は決算が予想を下回り下落。

内部告発サイトのウィキリークスがハッキングで得たクリントン陣営幹部のメールを連日暴露しており、今回のFBIの調査との関連性を指摘する向きもあるが、現時点では独立した事案の模様。

Horiko Capital Management LLC

《NO》

 提供:フィスコ

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