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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2016年10月28日

 今週の日経平均終値は17446円41銭、前週末比261円82銭高でした。

 先週に上値をブレイクして上方へ動き出してきた日経平均ですが、今週も控えめな上げ幅ながらこの流れをキープし、もち合いからの「放れ」を継続させています。出来高が少ない分、上げ方に加速がつきませんが、とりあえず週間で連続上昇させたことは最低限の仕事をしたと言っていいでしょう。ブレイクした翌週に下がってしまってはダマシの可能性が出てきてしまうからです。この株高をサポートするように今週は円安の動きが出てきています。こちらもまだダイナミックさはないのですが、とりあえず9月の104円というフシ目を明確に抜けたことで、チャートの形の上ではより円安トレンドに傾いたことになります。次は7月安値107円がターゲットになりますが、200日移動平均線も107円台に入ってきており、秋相場としてはそこが行っても限界でしょうか。足元の日経平均のミニ強気相場は勢いや出来高の少なさからスケールはやや抑え目で、この先も同じ状態なら、最大でも上値は1万8000円辺りがいいところではないでしょうか。1万8000円は円が107円をつけることがひとつの前提で考えていますが、秋相場としては円も日経平均もそこまで行けば十分でしょう。上放れた日経平均のトレンドは何週間も続くものではなく、比較的短期と割り切ってみておいた方が状況としては無難です。(ストック・データバンク 編集部)

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