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【経済】米経済成長の加速は期待薄か


 27日の欧米市場では、米長期金利の上昇を意識してドルが主要通貨に対して買われる展開となった。12月13-14日に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で利上げが決定されることは織り込み済みだが、10-12月期に企業設備投資が増加し、米経済成長を後押しする可能性があることもドル買い材料となったようだ。

 ただし、米長期金利の上昇は株安の要因になっていることや日本の長期金利の上昇を促す可能性があることから、リスク選好的なドル買いがさらに広がるとは限らないとの声が聞かれている。28日に発表される7-9月期米国内総生産(速報値)は前期比年率+2.6%と予想されており、成長率は4-6月期の+1.4%を大幅に上回る見込み。ただ、市場予想を下回った場合、2017年にかけて米経済成長の加速を期待することは難しくなり、ドルの上値は再び重くなる可能性がある。
《MK》

 提供:フィスコ

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