市場ニュース

戻る
 

【市況】日経平均は反発、順調なリバウンドも中小型株の鈍さが目立つ/ランチタイムコメント

日経平均 <1分足> 「株探」多機能チャートより

 日経平均は反発。90.10円高の17426.52円(出来高概算9億7000万株)で前場の取引を終えている。米国市場は下げているが、為替市場では約3ヶ月ぶりの円安水準となったほか、原油相場の上昇、ドイツ銀行の7-9月期が予想外に黒字で着地したことなどが、安心感につながっている。

 ただ、主要企業の決算が本格化しているほか、OPEC会合を控えるなど、週末要因もあって積極的には手がけづらく、3ケタの上昇で始まった後は17400円処でのこう着が続いている。セクターでは証券、保険、銀行が2%を超える上昇。一方で食料品、陸運、サービス、水産農林、電力ガスが小安い。

 日経平均は、寄付き後はこう着感が強まっているが、順調に戻り高値を更新している。しかし、円相場は1ドル105円10銭辺りと、朝方からはやや円安の流れが一服しており、105円を下回ってくるようだと、利益確定の売りが出やすくなるだろう。東証1部の騰落数は値上がりが過半数を占めているものの、相対的に中小型株の鈍さが目立っており、模様眺めムードが次第に強まってくる展開は意識しておきたい。(村瀬 智一)
《AK》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均