【市況】２８日の株式相場見通し＝１ドル＝１０５円台の円安を好感して買い先行

　２８日の東京株式市場では、前日の米国で年内利上げ観測が改めて高まったことを受け、外国為替市場では１ドル＝１０５円台へと円安・ドル高が進行したことから、買い先行のスタートとなりそうだ。ただ、週末控えということもあり、利益確定の売りが出ることも予想され、買い一巡後は上値の重い推移が予想される。２８日の東京外国為替市場では、１ドル＝１０５円２０銭台と、前日に比べて円安・ドル高が進行している。

　２７日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比２９．６５ドル安の１万８１６９．６８ドルと反落した。ＮＹ債券市場で、長期金利の指標となる１０年物国債の利回りが一時、１．８７％に上昇（価格は低下）し、ほぼ５カ月ぶりの高水準をつけた。これに伴って、年内の米利上げ観測が一段と強まり、警戒感から株式市場では売り基調が強まった。ナスダック総合株価指数は、前日比３４．２９４ポイント安の５２１５．９７４と３日続落した。

　日程面では、９月の消費者物価指数・家計調査・完全失業率・有効求人倍率に注目。海外では、米７～９月期のＧＤＰ速報値、ＯＰＥＣ関連会合（２９日まで）が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）