市場ニュース

戻る
 

【経済】富士通とPC事業提携で交渉中、レノボが発表


パソコン(PC)世界最大手の聯想集団(レノボ・グループ:992/HK)は27日、PC事業における戦略提携関係の締結に向け、富士通(6702/東証)と交渉を進めていることを明らかにした。PCの研究開発、設計、生産などの分野で提携する考え。ただ、現時点で具体的な条件は未定と付け加えた。
両社の提携をめぐっては一部メディアがこれより先、「PC事業の統合を計画している」と報じていた。富士通のPC子会社にレノボが過半数を出資する形で合弁会社化し、今後はレノボが主導権を握る見込みという。
富士通のPC事業は日本でシェア2位(1位はNECレノボ・ジャパングループ)を占めるが、スマートフォンなどの普及を背景に出荷台数が縮小。2016年3月期の通期決算では、赤字計上を強いられた。富士通はレノボとの事業統合を通じ、製造コストの削減を図る考えだ。
レノボはPCの世界シェア約2割で首位。05年5月に米IBMのPC事業を買収し、「Think Pad」を含むPC部門を継承した。海外事業を拡大。11年7月、日本国内のPC事業をNEC(6701/東証)と統合。このほか、独電子大手のメディオンに約52%出資した。PCからスマホやタブレットなどへ事業領域を拡大する「PC+(プラス)」戦略を推進中。14年10月、米IBMの低価格サーバー事業、携帯端末大手モトローラ・モビリティを相次ぎ買収した。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均