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【市況】米系大手証券、邦銀大手:日銀・金融システムリポート~「総括的検証」の銀行への影響分析示す

 JPモルガン証券は24日付のリポートにおいて、日銀が同日発表した金融システムリポートで「総括的検証」が銀行への影響分析のベースとなったとの見方が示されたとして、以下のような見解を掲載している。

 日本銀行は10月24日、金融システムリポートを公表した。9月21日の「総括的検証」におけるマイナス金利政策の銀行収益への影響分析のベースとなった見方が示された。銀行の足元の自己資本からみて、リスクテイクの継続に問題はないとしつつも、収益力減少が長引けば、地域金融機関を中心に金融仲介機能が阻害されていく可能性があるとして、マイナス金利政策を巡る難しい立場をうかがわせた。

 リポートは、マイナス金利導入後の資金利益の減少を補うため、大手行では北米向けを中心とした海外貸出を伸ばし(USドルベースで前年比10%以上と、年度会社目標を上回る伸び)、地銀・保険会社では外債投資、信金・年金では株式投資を増やしてリスクテイクしている、と指摘した。地域金融機関では不動産向け貸出の伸びが一層高 まりつつあり、引き続き注意深く点検していく方針も示した。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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