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【市況】「iPhone 7」の好調が窺え、アップル関連に注目【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

25日の日経平均は続伸。130.83円高の17365.25円(出来高概算17億6000万株)で取引を終えた。買い先行で始まると、寄付きを安値に上げ幅を広げており、早い段階で上げ幅は100円を超えていた。24日の米国市場はTモバイルUSの好決算のほか、AT&Tとタイムワーナーによる企業の合併・買収(M&A)の動きを好感し、終日堅調な展開となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の17340円だったほか、円相場は1ドル104円台と円安に推移していること等も材料視されている。また、決算が本格化する中、日本電産<6594>が予想を上回る4-9月期決算のほか、円高を撥ね退けて通期計画の上方修正を発表したことが好材料視されていた。

きょう上場のJR九州<9142>の初値は売り出し価格(2600円)を500円上回る3100円だった。その後2908円まで下げる局面もみられたが、引けは2990円とまずまずだった。セクターでは、直近で大幅な下落となっていた任天堂<7974>が2%超の上昇となり、その他製品が上昇率トップ。円安が好感されて輸送用機器も堅調。その他、その他金融、銀行、ゴム製品が値上がり率上位に。一方で、原油安の影響から、鉱業、鉄鋼、海運、石油石炭が利食いに押されていた。

決算を手掛かりとした日替わり物色になりやすいが、先週の安川電<6506>に続いて、日本電産<6594>の上方修正など順調な状況である。また、減益観測が伝えられている富士重<7270>などもプラス圏で推移。円相場は1ドル104円台半ばとじりじりと円安に振れてきており、円高による減益もアク抜けとしてみてくる可能性が高そうである。25日の米国市場ではアップルの決算が予定されている。今日から「アップルペイ」が始まったが、モバイルスイカにアクセス集中で通信障害が起きるなど、「iPhone 7」の好調が窺える。アップル関連への刺激材料になる可能性があるため、ハイテクセクターの動向には注目しておきたい。

《AK》

 提供:フィスコ

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