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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:日電産、塩野義、三菱UFJ

日電産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■加賀電子 <8154>  1,377円  +73 円 (+5.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 加賀電子<8154>が続伸。同社は24日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高は2300億円(前期比6.3%減)、営業利益は57億円(同26.8%減)で据え置いたが純利益を47億円から58億円(同6.7%増)へ上方修正、これを好感した。加えて第2四半期末配当と期末配当をそれぞれ従来予想の20円に5円の特別配当を加えた25円(第2四半期末の前年同期は20円、期末の前年同期は普通配当20円に特別配当の15円を加えた計35円)に引き上げ年間配当を50円とした。国内外におけるEMSビジネスや住宅向け関連商材の販売などが好調に推移、グループ再編による法人税等調整額の減少などが利益を押し上げている。

■日本電産 <6594>  9,742円  +442 円 (+4.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 24日、日本電産 <6594> が決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結税引き前利益が前年同期比6.7%増の662億円に伸びて着地したことが買い材料視された。利益率の高い車載・産業用モーターの販売増加などで、円高による収益悪化を吸収し、増益を確保した。併せて、通期の同利益を従来予想の1300億円→1330億円に2.3%上方修正し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。なお、下期の前提為替レートは1ドル=105円→100円、1ユーロ=115円→110円に修正している。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→85円(前期は80円)に増額修正したことも支援材料となった。

■東映アニメーション <4816>  5,540円  +240 円 (+4.5%)  11:30現在
 東映アニメーション<4816>が続伸。同社は24日の取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を305億円から354億円(前期比5.3%増)へ、営業利益を57億円から77億円(同0.9%増)へ、純利益を38億円から58億円(同12.7%増)へ上方修正、これを好感した。国内外でアプリゲーム「ドラゴンボールZドッカンバトル」や「ワンピーストレジャークルーズ」、中国向けで「聖闘士星矢」のアプリゲームが好調に推移したことに加え、「ONE PIECE FILM GOLD」の劇場公開に向けたタイアップ・販促関連商品の販売が好調だったことが寄与している。

■リケンテクノス <4220>  548円  +22 円 (+4.2%)  11:30現在
 24日、リケンテクノス <4220> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.94%にあたる300万株(金額で18億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月1日から17年3月31日まで。

■塩野義製薬 <4507>  5,244円  +161 円 (+3.2%)  11:30現在
 24日、塩野義製薬 <4507> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の330億円→420億円に27.3%上方修正。従来の5.1%減益予想から一転して20.7%増益を見込み、5期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。国内で高脂血症薬「クレストール」などの販売が好調だったほか、ロイヤルティ収入も伸びたことが寄与。費用の一部ずれ込みなどで販管費が想定を下回ったことも利益を押し上げた。

■ほくほくFG <8377>  1,504円  +40 円 (+2.7%)  11:30現在
 ほくほくフィナンシャルグループ<8377>が反発。同社は24日の取引終了後、17年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の修正を発表。経常収益を900億円から933億円(前年同期比5.9%減)へ、経常利益を190億円から237億円(同9.4%減)へ、純利益を120億円から167億円(同0.2%増)へ上方修正した。与信費用が当初予想を下回ることが寄与している。

■三菱UFJリース <8593>  490円  +12 円 (+2.5%)  11:30現在
 三菱UFJリース<8593>が3日ぶりに反発。この日の朝方、大崎電気工業<6644>と協業し、大崎電気が開発したスマートホーム分野におけるIoT(モノのインターネット)を活用した「ホームウォッチ」サービスを不動産賃貸管理会社向けに提供すると発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。「ホームウォッチ」は、遠隔からスマートフォンで家電製品を制御したり、室内の環境状態を確認したり、さらにはドア・窓開閉センサーで外出時の異常を知らせるなど、スマートフォンから家の中を自由にコントロールすることができるサービス。電力スマートメーターで高シェアを有し、計測・制御の専門メーカーである大崎電気と、不動産分野に幅広いネットワークを有する三菱Uリースが、お互いの強みを生かすことで、同サービスの提供を行うとしており、業績への貢献が期待されている。

■トーカイ <9729>  3,420円  +75 円 (+2.2%)  11:30現在
 トーカイ<9729>が3日ぶりに反発。24日の取引終了後、17年3月期の連結業績見通しについて、売上高を1060億4300万円から1043億7300万円(前期比1.1%減)へ下方修正した一方、営業利益を66億4700万円から71億6600万円(同4.6%減)へ、純利益を45億100万円から48億8400万円(同6.5%減)へ上方修正したことが好感されている。調剤サービスで診療報酬の改定の影響があったほか、前期に好調だったC型肝炎治療薬の需要減少の影響で売上高は計画を下回る見通し。ただ、健康生活サービスにおける売り上げ増加が利益を押し上げるほか、レンタル資材の投入費用の一部が下期にずれ込むこと、さらに、原油価格下落に伴う燃料費の減少などが寄与するとしている。

■ライフコーポレーション <8194>  3,540円  +75 円 (+2.2%)  11:30現在
 ライフコーポレーション<8194>が続伸。岡三証券が24日付でレーティング「強気」継続、目標株価を3400円から3800円へ引き上げた。17年2月期の第2四半期累計はデフレ環境下でも営業増益を確保し、通期の計画上振れ確度が上昇したとし、来期以降本格化する都市部の競合大型店の閉鎖による競合緩和により、デフレ環境に影響されにくい成長を維持すると指摘している。

■三菱UFJ <8306>  531.2円  +10.9 円 (+2.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが買われた。日銀によるマイナス金利の深掘り懸念がひと頃より後退していることで見直し機運が台頭。また、市場では「足もと東京市場に海外マネー流入が観測されている。そのなか、米国ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなどの大手金融株が年初来の高値圏で強調展開をみせており、相対的な出遅れ感からメガバンクは買い対象となりやすい」(準大手証券ストラテジスト)という指摘が出ていた。

■サイバーエージェント <4751>  3,020円  +49 円 (+1.7%)  11:30現在
 サイバーエージェント<4751>が3日ぶりに反発。24日の取引終了後、同社とテレビ朝日が共同で運営するインターネットテレビ局「AbemaTV」が、「Amazon Fire TVシリーズ」に対応したと発表しており、さらなる利用者の増加につながるとの期待から買われているようだ。Amazon Fire TVは、スティック状の端末をテレビに接続することで、豊富な映画やテレビ番組のコンテンツを簡単に楽しめるというもの。今回、AbemaTVが対応したことで、AndroidやiOSのスマートフォン・タブレットやパソコンに追加して、テレビ画面でも簡単に視聴することが可能となる。また、同日には動画広告に特化した広告代理事業を行う連結子会社CyberBull(サイバーブル)が、スマートフォンプロモーションにおけるランディングページにおいて動画の自動再生を実現するスマートフォン向け動画LPツール「SHARK(シャーク)」の提供を開始したと発表しており、グループ業績に寄与するとの期待から、これを好材料視する買いも入っているようだ。

■エイチ・アイ・エス <9603>  2,789円  +38 円 (+1.4%)  11:30現在
 エイチ・アイ・エス<9603>が5日続伸。きょうは注目度の高かったJR九州<9142>が東証1部に上場、公開価格2600円に対し、500円高の3100円で初値を形成した後、3000円近辺で売り物をこなす順調なスタートとなっている。これを受けて九州で事業展開する企業にも、関連株として市場の視線が熱を帯びている。そのなか、同社は長崎県佐世保市でハウステンボスを展開しており、集客増が見込まれることで買いを誘っている。折良く今月29日からは世界最大1300万球のイルミネーションが彩るエンターテイメント「光の王国」も始まり、その話題性が株価を刺激しそうだ。

■東京エレクトロン <8035>  8,933円  +120 円 (+1.4%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、日立国際電気<6756>、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連株が総じて堅調。外国為替市場でドルが買われ、足もと1ドル=104円40銭近辺と円安に傾いていることが追い風材料となっているほか、前日の米国株市場では半導体関連株が牽引役となって全体指数を押し上げており、その流れが東京市場にも波及している。個別にアドバンテスト<6857>は16年4~9月期の業績好調観測が出たものの、市場コンセンサスを下回ったことで売りに押されているが、半導体の中期的な需要拡大見通しが強まるなかで業界に吹くフォローの風は強いという認識が浸透している。特に、ビッグデータ普及を背景としたデータセンターの増設需要やモバイル端末の進化などが、産業革新ともいわれる3次元NAND型フラッシュメモリーの需要を加速させる方向にあり、半導体装置を手掛ける企業群には収益機会が膨らむとの見方が強い。

●ストップ高銘柄
 エムケー精工 <5906>  436円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 Jストリーム <4308>  565円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 サハダイヤモンド <9898>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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