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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 17,200円~17,500円。 

 週明けの米ダウ平均は、通信大手AT&T、航空通信システム大手ロックウェル・コリンズ、オンライン証券のTDアメリトレードと、3社が相次いで企業買収を発表したことにより、各業種による企業再編が進むとの思惑を好感する動きから反発して取引を終了。その影響でシカゴ日経先物も、大証の終値に比べ(日中比)90円程度値上がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も買い優勢によりプラス圏での取引開始となりそうだ。

 一巡後は、米10月製造業PMI速報値が1年振りの高水準となったことで、年内の利上げ観測が一段と高まり、NYタイムでドルが104円台半ばまで上昇(円は下落)していることから、メリットの大きい輸出関連セクターを中心に買いポジションを構築する参加者が多いと推測され、また、本日上場のJR九州が堅調であれば、マーケットのマインドは一層良好なものになり、相場は終始堅調な展開から戻り高値を目指す動きが予想される。

 ただ、米ADRでは金融セクターがマイナス圏に沈み、減産合意に懸念される動きが見られる不安感から原油が下落しているだけに、銀行セクターやエネルギーセクターの一部はやや上値の重い取引となりそうである。

 テクニカル的には、下値は1週間の平均値である5日移動平均線(17,177円)をサポートラインにし、心理的節目の17,500円を試す動きとなる公算で、ドルが105円台まで上昇するような援護射撃があれば、4月の高値(17,613円)奪還も視野に入ってくるだろう。

 新興市場のジャスダック平均は、本日にも年初来高値(2,661ポイント)更新も十分可能な株価位置だが、短期的な過熱感も気になるだけに、高値更新を果たした場合は利益確定による調整に十分注意したい局面で、マザーズ指数は、引き続き200日移動平均線(960ポイント)が抵抗線として想定される。

 本日の予想レンジ 17,200円~17,500円。(ストック・データバンク 編集部)

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