【市況】２５日の株式相場見通し＝ＪＲ九州上場に関心集中、全般相場は買い手控え

　２５日の東京株式市場は、東証１部市場に新規上場するＪＲ九州<9142>の株価推移を見極めながらの神経質な推移が予想される。ただ、外国為替市場で円安・ドル高が進行していることから、輸出関連銘柄を中心に買いが先行する場面もありそうだ。

　ＪＲ九州は公開価格２６００円と既上場のＪＲ各社や、主要私鉄各社に比べてＰＥＲなどの指標面でやや割安なことから、堅調な価格形成が予想される。２５日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１０４円３０銭台と、前日に比べて円安・ドル高が進行している。

　２４日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前週末比７７．３２ドル高の１万８２２３．０３ドルと３日ぶりに反発した。前週末に好決算を発表したマイクロソフトが買われたのをはじめ、業績への期待感からボーイングやウォルマート・ストアーズなども上昇し、株価指数の上昇を牽引した。ナスダック総合株価指数は、前週末比５２．４２５ポイント高の５３０９．８２７と続伸した。

　日程面では、運輸サービス、建設、駅ビル・不動産、流通・外食及びその他事業を手掛ける九州旅客鉄道（ＪＲ九州）が東証１部に新規上場する。このほかに、フィリピンのドゥテルテ大統領が訪日（２７日まで）、１０月の月例経済報告に注目。海外では、米１０月の消費者信頼感指数、韓国７～９月期のＧＤＰ速報値が焦点となる。（冨田康夫）

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）