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【市況】日米決算を材料視、JR九州利食い後は中小型に資金還流か/オープニングコメント

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

 25日の日本株市場は買い先行の展開になろう。24日の米国市場は上昇。TモバイルUSの好決算のほか、AT&Tとタイムワーナーによる企業の合併・買収(M&A)の動きを好感し、終日堅調な展開となった。セクターでは自動車や半導体が上昇しており、この流れを受けて、昨日利食いに押されていた景気敏感セクターを中心とした上昇が見込まれる。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円高の17340円だったほか、円相場は1ドル104円台前半と円安に振れて推移していることが材料視されよう。

 また、TモバイルUSのほか、スプリントについても7-9月は営業黒字に転換する見通しとして上昇しており、指数インパクトの大きいソフトバンクグ<9984>へのポジティブ材料になりそうだ。注目された日本電産<6594>の決算は、4-9月期純利益は7%増、通期計画を上方修正している。円高を撥ね退けており、評価されそうだ。

 一方で、富士重<7270>の業績観測が報じられており、円高の影響から営業益3割減と報じられている。足元では1ドル104円台と円安傾向をみせているなか、売り一巡後の底堅さを見極めたいところである。その他、JR九州が本日上場する。気配値は公開価格を大きく上回っており、好スタートとなりそうである。資金回転が効くことから、やや低迷している新興市場の中小型株等へ還流資金は向かいやすいであろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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