市場ニュース

戻る
 

【経済】NYの視点:米Q4製造業の強い回復を示唆、米マークイット10月製造業PMI速報値


民間の金融情報会社マークイットが発表した10月製造業PMI速報値は53.2と、予想外に9月51.5から改善した。昨年10月以降1年ぶりの高水準となった。マークイットは、新規受注や製造業生産の大幅な回復を確認した10月の結果は米国の10-12月期の製造業が強く回復する兆候を示していると説明。国内経済の状況が引き続き伸びを牽引しており、低迷が続く輸出を相殺している。調査に応じた企業は大統領選挙が終了し、不透明感が払拭した場合、活動や製造が一段と強まると見ているようだ。

主要項目となる新規受注は54.7と、9月51.1から上昇。製造業生産高も55.3と9月の52.5から上昇し、それぞれ昨年10月以来で最高を記録したことが全体指数を押し上げた。生産コストも、2年ぶりの高水準。ただ、雇用は9月から低下した。輸出も、小幅改善にとどまった。

マークイットは11月1日に確定値を発表する。同日には、米供給管理協会(ISM)が全米製造業指数を発表する予定。ISM製造業も51.5と、9月に続き活動の拡大を示す50を上回る見通しで、年内の利上げを後押しすると見られている。

《NO》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均