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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~リバランス中心で値上がり値下がり数は拮抗

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

24日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・リバランス中心で値上がり値下がり数は拮抗
・ドル・円は103円92銭付近、ドル下げ渋り、日本株の目先の反転期待で
・日本M&A、コカウエストなど6社の目標株価変更


■リバランス中心で値上がり値下がり数は拮抗


日経平均は小幅に続落。5.30円安の17179.29円(出来高概算6億8000万株)で前場の取引を終えている。米利上げ観測の高まりから円相場は円安傾向にあり、シカゴ先物も大阪比で若干の上昇となるなか、買いが先行した格好。ただし、その後は下げに転じるなど、先週の上昇に対する利益確定の売りも出やすく、先週末の終値を挟んでのこう着といったところである。

東証1部の騰落銘柄は値上がり、値下がりが拮抗。規模別指数では大型、中型、小型株指数いずれも小幅に下落している。セクターでは繊維、水産農林、倉庫運輸、ゴム製品、ガラス土石、医薬品、化学、海運、陸運が小じっかり。一方で、鉱業、鉄鋼、その他製品、銀行、空運、精密機器、非鉄金属、石油石炭が小安い。

日経平均は狭いレンジ内でのこう着が続いている。本格化する決算を見極めたいほか、先週は高い処で400円を超える上昇を見せていたこともあり、戻り待ちの売り圧力も意識されやすいところのようである。東証1部の値上がり数が913、値下がり数が903と拮抗しているが、日経平均構成銘柄についても値上がり106、値下がり110、変わらず9と拮抗している。ディフェンシブが買われる一方で、景気敏感株が利食いから一服といった格好となっている。

また、こう着の中では個人主体の短期物色に向かわせやすいと考えられるが、資金の逃げ足の速さも警戒されやすく、日替わり物色になりやすいだろう。また、これまでは週毎に上昇、下落をみせており、この流れから今週は調整の週となる。ただし、海外勢の投資姿勢に変化が見られるなか、5日線レベル辺りでの押し目拾いのスタンスになりそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は103円92銭付近、ドル下げ渋り、日本株の目先の反転期待で


24日午前の東京外為市場では、ドル・円は下げ渋り。日本株の下げ幅は小さく目先の株価反転への期待からドルの下げは限定的となった。今日の朝方発表された9月貿易収支は市場予想を上回る黒字となったほか、日経平均株価の反落でやや円買いに振れ、ドル・円は一時103円83銭まで下げた。ただ、日経平均の下げは小幅にとどまり、目先の株価反転が期待されたことで、ドルは104円手前まで値を戻す展開となっている。

ランチタイムの日経平均先物は小幅安で推移しているが、目先の株価反転期待は続いており、ドル・円は104円台回復が見込まれる。ただ、前週同様に104円台は売り圧力が強く、狭いレンジ内での取引が予想される。

ここまでのドル・円の取引レンジは103円83銭から104円00銭、ユーロ・円は112円88銭から113円17銭、ユーロ・ドルは1.0861ドルから1.0885ドルで推移した。

12時20分時点のドル・円は103円92銭、ユーロ・円は112円90銭、ポンド・円は126円76銭、豪ドル・円は79円06銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・日本M&A<2127>、コカウエスト<2579>など6社の目標株価変更
・ジューテックHD<3157>が17年3月期上期の業績予想の修正を発表

・メディ工房<3815>、オリジナル設<4642>、MK精工<5906>など5社がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・ベネズエラ大統領
「OPEC加盟国・非加盟国による石油の減産合意が迫っている」



☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・14:00 9月全国スーパー売上高(8月:前年比:-2.9%)


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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