市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:平和不、昭電工、安川電

平和不 <日足> 「株探」多機能チャートより
■平和不動産 <8803>  1,560円  +88 円 (+6.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 平和不動産<8803>が大幅高で新値街道を走っている。ここにきて不動産株が底値離脱の動きをみせ、その流れに乗る動きだが、大阪・北浜などビルの賃料収入の拡大を背景に業績も好調で、17年3月期は増収増益を確保する見通し。また、東京では兜町・茅場町再開発の動きが同社の株価を強く刺激している。フィンテック分野に展開する企業向けの交流拠点を兜町で計画、来月には同社が中心メンバーとなって一般社団法人を設立し、環境整備を進めるとともに関連企業を誘致し育成を図っていく方針にある。依然としてPBR0.7倍以下と株価指標面でも割安感が際立ち、意外高に発展する可能性も意識されている。

■ゲンキー <2772>  5,220円  +210 円 (+4.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 ゲンキー <2772> が7連騰。昨日ストップ高まで買われた流れを引き継ぐ形で、本日も一時5490円まで値上がりし連日年初来高値を更新した。19日に発表した17年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益が前年同期比66.7%増の11.1億円に拡大して着地したことが引き続き材料視された。7-9月期は岐阜県を中心に中型店を12店舗出店した。消費者の節約志向の高まりを追い風に、食品を中心に低価格なPB商品の販売が好調だった。上期計画の13.3億円に対する進捗率は84.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが続いている。

■昭和電工 <4004>  1,345円  +50 円 (+3.9%)  11:30現在
 昭和電工<4004>が反発。同社は20日、炭素・黒鉛製品メーカー大手である独SGLカーボンから、黒鉛電極事業を買収することを発表した。取得価額は156億円で、昭和電工はこの買収に伴い黒鉛電極で世界シェアトップとなる見通し。黒鉛電極の市況は長く低迷してきたが、1~6月期が底と推定されるなか、今後の改善を見込んで攻めの経営に踏み込んだ。これを評価する買いが優勢となっている。

■ピジョン <7956>  3,000円  +75 円 (+2.6%)  11:30現在
 ピジョン<7956>が反発。20日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価は3500円から3430円へ引き下げたが、17年1月期は通期連結営業利益で会社側計画の150億円(前期145億2200万円)に対して従来予想の151億円から157億円へ、18年1月期を168億円から182億円へ引き上げた。中国事業のEC本格化による現地通貨ベースの業績回復や国内ベビー・ママ事業のインバウンド需要貢献、中期的利益成長に応じた株主還元を評価している。

■安川電機 <6506>  1,640円  +41 円 (+2.6%)  11:30現在
 安川電機 <6506> が大幅続伸し年初来高値を更新した。20日、同社は決算を発表。17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比27.6%減の137億円に減ったものの、従来計画の110億円を上回って着地したことが買い材料視された。円高の影響を受けたものの、中国を中心にスマホ関連や自動車関連向けサーボモーターの販売が伸びたことが寄与した。急激な円高を踏まえ、通期計画の売上高を4000億円→3900億円に2.5%下方修正したが、利益は据え置いた。併せて、欧州におけるロボット需要拡大に対応するため、スロベニアに産業用ロボットの生産子会社を設立すると発表している。

■タカラバイオ <4974>  1,537円  +38 円 (+2.5%)  11:30現在
 20日、タカラバイオ <4974> が17年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の8.4億円→14.4億円に71.0%上方修正。従来の2.7%減益予想から一転して66.4%増益を見込み、6期連続で上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。円高の影響や中国向け医療用培地・バッグの販売低迷で売上は計画を下回ったものの、利益率の高い研究用試薬の販売増加や販管費の抑制が利益を押し上げた。

■三井不動産 <8801>  2,344.5円  +54.5 円 (+2.4%)  11:30現在
 三井不動産<8801>が7連騰と一気の戻り足をみせている。日経平均は前日に上値抵抗ゾーンであった1万7000円トビ台を上放れてきたが、その背景には同社株をはじめとする大手不動産株の上昇がある。同社は三菱地所<8802>と双璧の総合不動産トップであり、中期経営計画では最終年度の18年3月期に営業利益段階で2450億円(前期実績2024億円)を掲げている。ここにきて、出遅れ感の強い不動産セクターに海外資金の流入が観測されるなかで、「ショートカバーだけではなく、欧州機関投資家を経由してオイルマネーなど足の長い資金が買いを入れてきている可能性がある」(東洋証券ストラテジスト大塚竜太氏)との指摘も出ている。

■神戸物産 <3038>  3,725円  +70 円 (+1.9%)  11:30現在
 神戸物産<3038>が9日続伸。同社は20日の取引終了後、16年9月の月次実績(速報値)を発表、「業務スーパー」店舗への出荷実績は、既存店で前年同月比0.5%増となった。全店では同3.7%増となり、業務スーパー事業は引き続き好調に推移しており、株価はこれを好感している。全体売上高は同3.4%増の173億6700万円だった。為替市場が円高にシフトしたことによる輸入コストの低減、自社食品工場などのオリジナル商品がSNS上で話題になるなどして販売が好調に推移している。

■LINE <3938>  4,680円  +80 円 (+1.7%)  11:30現在
 LINE<3938>が続伸している。同社は20日、コミュニケーションアプリ「LINE」で展開するゲームサービス「LINE GAME」で、サイバーエージェント<4751>との協業第1弾タイトル「LINE 潜空のレコンキスタ」の配信を開始したと発表。9月13日から実施した事前登録では登録者数が累計50万人を超えており、期待感が高まっているもよう。また、19日に、ワークスモバイルジャパン(東京都渋谷区)と提携し、17年春にも法人向けコミュニケーション市場に参入すると発表したことも買い手掛かりとなっているようだ。

■東京エレクトロン <8035>  8,993円  +136 円 (+1.5%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、ワイエイシイ<6298>など半導体製造装置関連株が強い動きをみせている。9月の日本製半導体製造装置のBBレシオが0.98と10カ月ぶりに1を下回り供給過剰となったことはネガティブ材料だが、上期決算前の特殊要因も絡んでいるとみられ、同月の米半導体製造装置BBレシオは1.05と前月から上昇し依然供給不足の状態が続いている。構造的な需要は中期的に高水準が維持されるとの見方が市場では強い。3次元NAND型メモリーなどへの設備投資需要は台湾などを中心に今後も拡大傾向が見込まれ、半導体製造装置メーカーにとってフォローの風が引き続き意識される。足もとは、前日に発表された米半導体大手のアドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)の7~9月期売上高が前年同期比23%の高い伸びを示しており、これも株価に追い風となっているようだ。

■関電工 <1942>  981円  +8 円 (+0.8%)  11:30現在
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で関電工 <1942> の投資判断「ニュートラル(中立)→オーバーウエート(強気)」に引き上げ、目標株価を1040円→1200円に増額したことが買い材料視された。同社は13日に17年3月期の業績上方修正と配当増額を発表。リポートでは、業績予想上方修正期待と配当政策に対するポジティブな姿勢を評価している。これを踏まえ、同証券では17年3月期の連結営業利益を256億円→275億円(会社計画は250億円)、18年3月期を277億円→310億円にそれぞれ上方修正した。

■宝ホールディングス <2531>  983円  +8 円 (+0.8%)  11:30現在
 宝ホールディングス<2531>が3日続伸。同社は20日の取引終了後、17年3月期の第2四半期累計(4~9月)連結業績予想の修正を発表。売上高を1079億円から1075億円(前年同期比0.5%増)へ、営業利益を38億円から52億円(同34.0%増)へ、純利益を20億円から31億円(同22.8%増)へ上方修正、これを好感した。円高による海外子会社の売上高の目減りがあるものの、売上高原価率の低下や販売費および一般管理費の減少などが利益を押し上げている。

■アドヴァン <7463>  952円  +7 円 (+0.7%)  11:30現在
 20日、アドヴァン <7463> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.3%にあたる10万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は10月21日から17年1月20日まで。

■旭ダイヤモンド工業 <6140>  748円  -133 円 (-15.1%)  11:30現在  東証1部 下落率トップ
 20日、旭ダイヤモンド工業 <6140> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の45.5億円→19.5億円に57.1%下方修正。減益率が10.6%減→61.7%減に拡大する見通しとなったことが売り材料視された。機械・建設用ダイヤモンド工具や中国向け電着ダイヤモンドワイヤの販売が低迷することが響く。円高による採算悪化や電着ダイヤモンドワイヤの単価下落も利益を圧迫する。業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の28円→14円(前期は30円)に減額修正したことも売りに拍車を掛けた。

●ストップ高銘柄
 メディア工房 <3815>  608円  +100 円 (+19.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ユビテック <6662>  568円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 サハダイヤモンド <9898>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均