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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

島精機 <日足> 「株探」多機能チャートより

■島精機製作所 <6222>  2,647円 (-246円、-8.5%)

 東証1部の下落率トップ。島精機製作所 <6222> が急落。19日午後1時ごろ、17年3月期の連結業績予想について、純利益を70億円から55億円(前期比68.1%増)へ下方修正したことが嫌気された。円高により約36億円の為替差損の発生が見込まれるためだという。なお、売上高は630億円(同27.1%増)、営業利益は115億円(同98.9%増)で据え置いている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  3,330円 (-75円、-2.2%)

 ディー・エヌ・エー <2432> が反落。18日の取引終了後、DeNAグローバルなど欧米のゲーム事業に関わる海外子会社を解散・清算すると発表。これに伴い、概算で30億円前後の費用が第3四半期累計(4-12月)連結決算で発生するとしていることから、業績悪化への警戒感が働いたようだ。同社では、16年3月期に実施した欧米における体制およびゲームポートフォリオの見直し以降、筋肉質な体制でゲーム開発に取り組んできたが、期待する水準のヒットタイトルの創出には至らなかったため、子会社を解散することになったという。今後は、現地スタジオでの開発を中心とする戦略から外部パートナーとの協業によるタイトルを主軸としたグローバル展開に戦略転換を図るという。

■エムスリー <2413>  3,495円 (-60円、-1.7%)

 エムスリー <2413> が安い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で、投資判断を「オーバーウエイト」から「ニュートラル」とし、目標株価を3940円から3640円へ引き下げたことが弱材料視された。仏ビダル・グループの買収や製薬会社の販促予算圧縮などの影響を考慮し、17年3月期営業利益予想を255億円から250億円(会社予想230億円)へ、18年3月期を同325億円から310億円へ下方修正したことが目標株価引き下げの要因。また、直近の株価上昇に伴い、セクター内における今後の株価パフォーマンスが相対的に中位になると判断したという。

■コマツ <6301>  2,356円 (-31円、-1.3%)

 コマツ <6301> が続落。中国国家統計局が19日に発表した16年7-9月期の実質国内総生産(GDP)伸び率は前年同期比6.7%増となり、市場予想(6.7%増)と同水準だった。この発表に対しては、予想の範囲内との見方から、株価の反応は限定的。今月28日に予定されている中間決算の内容などに関心が向かっている。中国建機販売が底入れ局面にあるとの見方から株価は今月中旬に年初来高値をつけており、今後一段の上値を試すかが関心を集めている。

※19日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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