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【市況】米国株見通し:利益確定の流れが先行か

NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより

S&P500先物 2131.00(-1.00) (18:30現在)
ナスダック100先物 4820.00(-7.00) (18:30現在)

18:30時点のグローベックスの米株先物はS&P500先物、ナスダック100先物は小安く推移している。

18日の米株式市場は上昇。アジア・欧州株が全面高となる中、主要企業の好決算を受けて買いが先行。原油相場の上昇も好材料視されている。一方、9月消費者物価指数や10月NAHB住宅市場指数が予想に一致する堅調な内容となり、これを受けて利上げ観測の拡大が上値を抑える格好。ダウ平均は75.54ドル高の18161.94、ナスダックは44.01ポイント高の5243.84。

グローベックスの米株先物は小安く推移している。欧州市場も全般売りが先行しており、前日の上昇に対する利益確定の流れが先行しやすい。NYダウは前日の上昇も25日線が上値抵抗として機能しており、抑えられている状況。

中国7-9月GDPは前年同期比6.7%増となった。1-3月期から2期続けて横ばいだったが、市場予想と一致したことにより、中国経済の減速懸念が一先ず和らいだことが材料視されるとみられる。ただし、決算発表が本格化する中、インテルが10-12月見通しが慎重だったとして時間外で5%程度下落していた。これが重しとなるほか、米大統領選の候補者による第3回TV討論会も予定されており、方向感を掴みづらくさせよう。

最新の予想では、民主党候補のヒラリー・クリントン氏が共和党候補のドナルド・トランプ氏を10ポイント以上上回っていることがわかった。相次ぐ女性問題でトランプ氏は窮地に陥っている。ただ、信用度を問う質問では両者の差が縮まったとも伝えられており、波乱要因になりやすい。

経済指標では住宅着工件数(9月)、住宅建設許可件数(9月)など住宅関連の指標発表が予定されている。住宅建設業者の景況感を示すNAHB住宅市場指数が先月に11ヶ月ぶりの高水準を記録したことから、いずれも堅調な内容が予想される。また、FOMCでの基礎資料となる地区連銀経済報告(ベージュブック)が公表されるため、利上げへの思惑等が相場の変動要因になるだろう。

《KK》

 提供:フィスコ

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