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【市況】<マ-ケット日報> 2016年10月19日

 19日の市場は日経平均が4日続伸。終値は前日比35円高の1万6998円で、取引時間中は6日ぶりに1万7000円台へ乗せる場面もあった。前日の米株高を好感した買いや、中国の経済指標が予想通りだったことによる安心感が株高につながったようだ。ただ、東証1部の出来高は15日連続で20億株を下回るなど資金の流入量はまだ物足りない。日本株独自の買い材料が欲しいところである。

 昨日の米国市場は主要企業の好調な決算が評価されてダウ平均が反発した。全体的に業績回復への信頼度が増しており、ハイテク株の多いナスダック指数はダウ平均の2倍の上昇率。米国は12月の利上げへの耐性を備えつつある模様。さて、東京市場は落ち着いた外部環境などが支えとなって日経平均が4連騰を記録。薄商いではあるものの再び1万7000円台に顔を出してくるなど底上げ的な流れが続いている。本日は為替がやや円高気味の動きとなったが、日経平均はあまり影響を受けず、むしろ終盤に本日の高値をつける堅調ぶりだった。日経平均のチャートは10月に入って下値が着々と切り上がっており、1万7000円超える下地が整いつつある。個別では米社カテーテル事業買収と発表したテルモ <4543> が上昇。4-9月業績見通しが良好なマルハニチロ <1333> が出来高を伴って急伸。3年ぶり営業黒字となったシャープ <6753> が大きく買われている。(ストック・データバンク 編集部)

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