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【市況】米討論会で内需系シフトを意識も景気敏感株については押し目拾い【クロージング】

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

19日の日経平均は4営業日続伸。35.30円高の16998.91円(出来高概算15億6000万株)で取引を終えている。中国の経済指標の発表のほか、為替相場での円安一服を背景に、やや利食い先行で始まると、その後はこう着感の強い展開に。注目されていた中国7-9月GDPは前年同期比6.7%増となった。

1-3月期から2期続けて横ばいだったが、市場予想と一致したことにより、中国経済の減速懸念が後退。日経平均は一時節目の17000円を回復する局面もみられている。午後は、米大統領選の討論会を控えているほか、方向感が掴みづらい展開だったが、17000円を何度かタッチするなど、底堅さが意識された。

日経平均は17000円での攻防だったが、米インテルが時間外で下げているほか、米大統領選の討論会を受けて円高に振れる展開なども警戒されており、想定内のこう着といったところであろう。米国では決算発表が本格化しているほか、日本についても今後決算が本格化してくるため、積極的には手掛けづらい需給状況である。

とはいえ、連日で中小型株の強い値動きがみられている。やや日替わり物色にはなりやすいだろうが、物色意欲の強さが窺える。円相場がやや円高に振れてきているなか、やや内需系に向かいやすくなる可能性がありそうだが、景気敏感株については押し目拾いのスタンス。日経平均の上値は17000円がカベとなるが、ショートポジションは避けたいところである。

《AK》

 提供:フィスコ

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