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【材料】本日の注目個別銘柄:エムスリー、日立、マルハニチロなど

田辺三菱 <日足> 「株探」多機能チャートより

<4508> 田辺三菱 2130 -66
続落。米J&Jが決算を発表しているが、決算内容は同社にとってややネガティブと捉えられているもよう。同社が導出した糖尿病治療剤インヴォカナの米国売上高は8.7%減の294百万ドルにとどまり、市場予想を大きく下回ったと観測されている。一過性の値引き増加などが背景となっているようだ。

<4901> 富士フイルム 3975 +74
買い先行。ゴールドマン・サックス証券(GS)では精密機器セクターのカバレッジを開始、なかでも同社の投資判断は「買い」、コンビクション・リストに採用としており、最も高い評価に。目標株価は5500円のようだ。2025年に向けての医療事業の成長に注目しており、トップクラスのシェアを誇る内視鏡や超音波など同社の画像診断機器と医療IT は、長期的に2ケタ成長が可能と想定。

<2413> エムスリー 3495 -60
売り優勢。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も3940円から3640円に引き下げており、戻り売りが誘われる展開に。医療ポータル、エビデンスソリューション、海外事業が業績拡大をけん引していくとの見方に変更はないが、株価上昇に伴う相対的な今後のパフォーマンス低下を想定としている。

<1333> マルハニチロ 2841 +137
大幅続伸。4-9月期営業利益は前年同期比2倍の140億円強になったもようとの観測報道が伝わっている。円高による仕入れコストの減少が追い風となり、水産商事事業の採算が上向いたようだ。通期では前期比6%増の180億円とする従来予想を上方修正する公算も大きいと。第1四半期に続く高水準の収益計上継続を評価の動きが優勢、通期上振れ幅も想定以上になるとの見方に。

<6501> 日立 512.9 -9.9
売り優勢。ゴールドマン・サックス証券(GS)では、投資判断を「買い」から「中立」に格下げしている。目標株価は530円を据え置いているもよう。現在進行中の事業ポートフォリオの見直しは評価も、コングロマリットディスカウントはなくならないと考え、カバレッジ内の選好順位を見直したようだ。足元では、事業の選択と集中策に対して評価が高まっていたことから、利食い売りにつながる格好へ。

<6753> シャープ 156 +15
急伸。今期の営業損益を400億円程度の黒字になると計画していることがわかったと報じられている。営業黒字となれば3年ぶりになる。北米テレビ事業からの撤退、従業員の大幅削減効果などが顕在化するもよう。4-9月期は前年同期比で赤字幅は縮小したもようともされている。市場予想では通期で100億円強の黒字となっており、想定以上に収益は改善傾向との期待が高まる形へ。

<8944> ランビジネス 269 +19
急伸。前日に発表した業績上方修正が買い材料視される展開に。9月期通期最終利益は従来予想の2.4億円から3.8億円に増額修正、一転して2ケタ増益になる見通し。本業ベースでの上振れのほか、過年度に減損実施物件の解体工事完了で、減損損失が税務上容認されたことによる法人税額の減少が大幅上振れの背景のようだ。PBR水準の割安感などに対する意識も強まる形に。

<4205> 日本ゼオン 1007 +25
大幅続伸。ジェフリーズ証券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を1060円から1200円に引き上げている。想定以上に合成ゴムの需給が逼迫していること、LCD材料の需給が想定より良好なことから、業績予想を上方修正しているようだ。SBRの価格は今年年初から50%上昇している一方、ナフサ価格は7%以下しか上昇していないとの指摘。

《XH》

 提供:フィスコ

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