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【市況】東京株式(大引け)=63円高、売り物薄のなか続伸し高値圏で着地

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 18日の東京株式市場は、前日の欧米株安や原油安などを受け朝方やや売りが先行したものの、その後は切り返し、日経平均株価は後場プラス圏で水準を切り上げた。

 大引けの日経平均株価は前日比63円49銭高の1万6963円61銭とほぼ高値引け。東証1部の売買高概算は15億3182万株、売買代金概算は1兆7731億8000万円。値上がり銘柄数は1272、対して値下がり銘柄数は564、変わらずは149銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて軟調で米国株市場ではNYダウが反落、為替が円高含みで推移したほか、WTI原油先物価格もフシ目の1バレル=50ドル台を割り込むなど買い手控えムードが募るなかでスタート。しかし、“閑散に売りなし”を地で行く展開で下値を売り込む動きはみられず、その後は下げ渋り前場中盤にはプラス圏に浮上。中国上海株市場などをはじめアジア株が総じて堅調に推移したことも買い安心感につながった。後場はジリ高歩調を続け、1万6900円台後半まで水準を切り上げてほぼきょうの高値圏で着地した。不動産や建設など内需系の銘柄が買われ全体を支えた。値上がり銘柄数こそ多かったものの、売買代金は1兆7000億円台と、依然低調が続いている。

 個別では、業績と配当予想増額を好感されて大東建託<1878>が活況高となったほか、三井不動産<8801>も終始買いが優勢だった。日東電工<6988>の上げも目立っている。日本M&Aセンター<2127>が値を飛ばし、GMOインターネット<9449>も高い。東芝<6502>もしぶとく売り物を吸収し11日続伸と気を吐いている。三井化学<4183>が買いを集め、リンクアンドモチベーション<2170>も上値を追った。

 半面、トヨタ自動車<7203>が冴えない動きとなり、タダノ<6395>も安い。船井電機<6839>は業績下方修正発表を嫌気されて急落。このほかJT<2914>が下値を探る展開で、SBIホールディングス<8473>も下落した。東京製鉄<5423>、藤倉ゴム工業<5121>なども終始売りに押される展開となった。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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