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【材料】五洋建が上値指向、大型案件上積みで業績増額の公算大

五洋建 <日足> 「株探」多機能チャートより
 五洋建設<1893>が上値指向鮮明、5日移動平均線を絡めた急勾配の上昇トレンドを継続し7月29日につけた年初来高値628円を視界にとらえてきた。海洋土木のトップ企業で、今後豊富な手持ち工事を消化していく過程での収益拡大が期待されている。

 世界で就航するコンテナ船やバラ積み船は輸送コストをスケールメリットによって低減させるべく大型化が進んでいる。しかし、日本の港湾は水深が浅く、現状は大型化された船の寄港に対応できていない。そうした事情から、国内ではコンテナ港の大型工事の案件が継続的に見込まれ、同社の活躍余地が広がっていく。

 海外ではアジアで高実績を持ち、シンガポールでは地下鉄や空港整備などの工事や病院向けの大型建築、香港国際空港の滑走路の地盤改良工事やベトナム向け航路浚渫工事など大型工事受注で実力をいかんなく発揮している。17年3月期営業利益は前期比4.3%増の215億円を計画しているが保守的で、市場関係者の間では225億~235億円程度への上振れ余地が指摘されている。

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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