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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は3日続伸、約3年ぶりの高値を再び更新

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 62696.11 +1.50%
17日のブラジル株式市場は3日続伸。主要指標のボベスパ指数は前日比928.89ポイント高(+1.50%)の62696.11で取引を終えた。62696.11まで上昇した後、一時61718.83まで下落した。ボベスパ指数はこの日、約3年ぶりの高値を再び更新して引けた。

景気回復期待が高まっていることが好感され、ブラジル株に買いが継続した。テメル大統領はこのほど、これまでの構造改革が奏功し、ブラジル経済が今年10-12月期から回復するとの自信を示した。また、海外機関投資家がブラジル株の買いを加速していることも指数をサポート。ほかに、19-20日に開催される金融政策決定会合では、ブラジル中央銀行が利下げに踏み切るとの期待も引き続き好感された。

【ロシア】MICEX指数 1956.95 -0.48%
17日のロシア株式市場は4日続落。主要指標のMICEX指数は前日比9.44ポイント安(-0.48%)の1956.95で取引を終了した。1966.39から1954.81まで下落した。

欧州連合(EU)がロシアに対して追加制裁を実施するとの観測が引き続き警戒され、ロシア株に売りが継続した。一方、指数の下値は限定的。原油価格の上昇が支援材料となったほか、格付け会社フィッチ・レーティングスがロシアの格付け見通しを「ネガティブ」から「ポジティブ」に引き上げたことも好感された。

【インド】SENSEX指数27529.97(-0.52%)
17日のインドSENSEX指数は反落。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比143.63ポイント安(-0.52%)の27529.97、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同63.00ポイント安(-0.73%)の8520.40で取引を終えた。

前日の終値近辺でもみ合った後は後半に売りに押された。外国人投資家(FII)の売り継続が警戒材料。FIIはこの日まで4日連続の売り越しとなった。また、IT大手の株価が割高だとの指摘も同セクターの売り圧力を強めた。IT大手タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)とインフォシス(INFO)の7-9月期の売上高が予想下振れたことが背景にある。
【中国本土】上海総合指数3041.17(-0.74%)
週明け17日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比22.64ポイント安(-0.74%)の3041.17ポイントと3日ぶりに反落した。

人民元安の進行が警戒される。中国人民銀行(中央銀行)は朝方、人民元レートの対米ドル基準値を約6年1カ月ぶりの元安水準に設定した。上海外国為替市場でも元安の動きが加速している。「供給サイド改革」の進展などを材料に指数はプラス圏に浮上する場面がみられたものの、上値は重く、中盤以降に売りが加速した。

《NH》

 提供:フィスコ

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