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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,750円~16,950円。 

 米ダウ平均は、経済指標(NY連銀製造業景気指数・鉱工業生産・設備稼働率)はまちまちの結果となったことで特に材料視されなかったが、原油価格下落を嫌気したエネルギーセクターが足枷となり、指数は小幅ながら反落して取引を終了。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ(日中比)30円程度値下がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も売り先行によりマイナス圏での取引開始なりそうだ。

 一巡後は、中国の重要な経済指標(鉱工業生産・小売売上高・7-9月期GDP)の発表を明日に控え、積極的な押し目買いが入れ難いなかで、海外時間でドルが売られている(円は上昇)ことや、イランによる増産観測を懸念した原油価格下落を理由に、輸出関連やエネルギー関連銘柄は冴えない値動きが推測され、マーケットは上値の重い値動きが想定される。

 ただ、大きく売り込まれるような地合いでもなく、国内の株式市場は依然強い基調のトレンドを示しているだけに、為替市場でドルが104円台を回復するような援護射撃あれば、前日の終値水準で推移することも十分考えられるだろう。

 テクニカル的には、引き続きボリンジャーバンドの+1σ(16,889円)が目先の抵抗線と意識され、下値は中心線(16,720円)が支持線となるが、ドルが1週間の平均値である5日移動平均線(103円96銭)を下回っている点はやや気掛かりで、東京の取引時間中に同移動平均線浮上を果たせないようだと、一目均衡表の雲の上限までの下落(103円51銭)も視野に入り、その場合は日経平均も心理的節目である16,500円近くまで調整が予想される。

 新興市場のジャスダック平均は、1部市場からリスクマネーで本日も活況となれば、月足でのパラボリック陽転(2,622ポイント)を目指す値動きも期待されるが、売り優勢となるようなら目先の下値は5日移動平均線(2,548ポイント)がサポートラインとなりそうで、マザーズ指数は、一目均衡表の雲の下限である先行スパン2(924ポイント)が、目先の下値支持帯となりそうだ。

 本日の予想レンジ 16,750円~16,950円。(ストック・データバンク 編集部)

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