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【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ 16,400円~16,700円。 

 ダウ平均は、ヘッジファンド数社がドイツ銀行から資金を引き揚げたとの報道で、NY市場に上場している同行は6%以上の急落となり、その他の金融銘柄も売られたことが足枷となって大幅反落。その影響でシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ(日中比)195円安値と大幅下落で取引を終えていることから、東京市場の朝方も売り先行によりマイナス圏での取引開始となるだろう。

 一巡後は、ドイツ銀ショックにより日本の金融セクターも、軟調な値動きが想定されるなか、週末特有のポジション整理も月末が重なり、何時もよりスケールが大きくなる公算だけに、マーケットは終始方向感の乏しい展開から、心理的節目の16,500円前後での攻防が推測される。

 ただ、為替市場ではドルが意外に底堅い動きの印象で、102円を伺う動きから失速しながらも101円台を維持し、1週間の平均値である5日移動平均線(100円72銭)を上回っているのはポジティブな状況で、また、原油価格も続伸していることから、ドルが日本時間で急落するようなことがなければ、取引後半に持ち直すことも十分期待出来そうである。

 テクニカル的には、昨日の高値も200日移動平均線(16,774円)手前までと、同移動平均線を上限としたボックス圏の動きが続いていることから、下値は引き続き75日移動平均線(16,362円)が支持線として意識されるそうだが、始値がボリンジャーバンドの-1σ(16,528円)を割り込まなければ、目先は-1σ下値メドとなることも予想される。

 新興市場のジャスダック平均は、5日移動平均線(2,513ポイント)が目先の支持線となるが、連日の大幅上昇で短期的な過熱感も警戒されることから、利益確定の売りが優勢となった場合は、ボリンジャーバンドの+1σ(2,500ポイント)までの調整も視野に入るだろう。マザーズ指数は、200日移動平均線(954ポイント)が目先の支持線となるが、ここを割りこんでくるようだと、次の下値メドは25日移動平均線(928円)あたりとなりそうだ。

 本日の予想レンジ 16,400円~16,700円。(ストック・データバンク 編集部)

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