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【市況】<マ-ケット日報> 2016年9月29日

 29日の市場は日経平均が大幅反発。終値は前日比228円高の1万6693円だった。取引時間中は291円高まで買われるなど昨日とは真逆の展開となっている。上げ材料は原油急騰、米株高、円安といずれも外部環境の好転で、特に原油高が投資家のリスク許容度を広げたことが大きいだろう。昨日が雰囲気の悪い下げであっただけに原油高さまさまといったところである。

 昨日の米国市場はOPECが8年ぶりに減産で合意したとのニュースを受けてダウ平均が大幅続伸した。OPECは非公式会合で日量数十万バレル程度の減産で合意。詳細は11月の会合に持ち越されたが、まさかの減産に原油先物(WTI)は5%を超える急騰を演じた。米国株もポジティブサプライズで大幅高。原油先物は1バレル=50ドルを目指す可能性も出てきている。昨日急落した東京市場もこのニュースにしっかり反応して朝から全面高の展開に。取引時間中に円安が進行したことも追い風となって日経平均は上げ幅を一段と拡大し、終盤には300円近い上げ幅まで示現した。先物に売り方の買い戻しが多く入ったことも急ピッチな戻りを演出した模様。一方、東証1部の出来高は17億株程度と相変わらずの低水準。本日の急反発で下値不安は後退したものの、実需不在では200日移動平均線(1万6789円)を超えるのは簡単ではなさそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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