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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

ダイトーケミ <日足> 「株探」多機能チャートより

■ダイトーケミックス <4366>  388円 (+80円、+26.0%) ストップ高

 26日、ダイトーケミックス <4366> [東証2]が17年3月期の連結経常利益を従来予想の3.5億円→7億円に2.0倍上方修正。従来の32.8%減益予想から一転して34.4%増益見通しとなったことが買い材料。化成品事業の感光性材料が想定より伸び、売上が計画を15%も上回ることが寄与。売上原価率の低減も利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の2円→4円(前期は無配)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが11.0倍→5.1倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■エディア <3935>  2,538円 (+500円、+24.5%) ストップ高

 エディア <3935> [東証M]が後場に入って急伸。同社は27日、公式ツイッターを通じてスマホ向けゲームアプリ「蒼の彼方のフォーリズム―ETERNAL SKY-」の配信について、現在最終段階を迎えており、9月末~10月初めにはリリースできる見通しが立ったと発表した。なお、同ゲームアプリは5月27日から事前登録を開始。当初は今夏の配信を予定していた。

■パレモ <2778>  348円 (+60円、+20.8%) 一時ストップ高

 パレモ <2778> [JQ]が後場急伸。26日の取引終了後に発表した9月度(8月21日-9月20日)の月次売上高で、既存店売上高は前年同月比3.9%減と6ヵ月ぶりに前年実績を下回ったが、足もとの売り上げ不調は織り込み済みとの見方が強い。アパレル事業では晩夏物から初秋物への動きが順調な滑り出しとなったが、9月に入って気温が比較的高く推移したことと、相次ぐ台風の影響を受けて、後半は苦戦を強いられた。また、シルバーウイークで前年に比べて休日が1日少なかったことも響いた。

■ビーマップ <4316>  630円 (+100円、+18.9%) ストップ高

 ビーマップ <4316> が後場急伸。JR東日本企画(東京都渋谷区)は27日、10月1日から交通費精算サービス「トランジット・マネージャー」の提供を開始すると発表。ソフトバンクグループ <9984> やビーマップなどと連携して展開するとしており、これが材料視されたようだ。このサービスは、Suicaなどの交通系ICカードを用いて乗車した鉄道やバスなどの利用実績から、交通費として申請するデータを選択して集計する業務用ソリューション。作業の効率化や経理担当者の省力化などが期待できるという。

■愛知時計電機 <7723>  340円 (+25円、+7.9%)

 東証1部の上昇率4位。愛知時計電機 <7723> が後場終盤になって急動意。27日午後2時ごろ、第2四半期累計(4-9月)連結業績見通しについて、売上高を205億2000万円から210億8000万円(前年同期比8.7%増)へ、営業利益を1億5000万円から5億9000万円(同4.7倍)へ上方修正したことが好感された。家庭用プロパンガスメーターの需要が上昇に転じ計画を上回ったことに加えて、水道関連機器の輸出が回復傾向となったことなどが要因としている。

■ツカモト <8025>  111円 (+7円、+6.7%)

 東証1部の上昇率9位。ツカモトコーポレーション <8025> が反発。同社株は和装を中心とした総合繊維商社大手だが、さが美 <8201> が投資ファンドの買収合戦の思惑から急騰していることを受けて、「類似業態として個人投資家を中心とする短期資金が連想買いを入れている」(国内ネット証券)という。昨年6月にも経済産業省の「和装振興研究会」による「着物の日」の設置提言を受けて、さが美に追随するかたちでストップ高に買われた経緯があるだけに、投機資金の食指を動かしたようだ。また、同社株はPBRが0.4倍台と割安感が際立っており、バリュー株の側面からも人気素地がある。

■東芝 <6502>  328.8円 (+18.1円、+5.8%)

 東芝 <6502> が3日ぶりに反発。SMBC日興証券は26日、同社株の投資評価を「2」から「1」へ引き上げ、目標株価は360円から420円に見直した。第1四半期(4-6月)の連結営業利益201億円を達成したことで、「不適切会計処理を端緒とした抜本的な企業再編・改革後の収益改善にメドがつきつつある」と同証券では指摘。また、半導体のNAND事業が収益ドライバーとなる可能性が高く、産業エレクトロニクスセクター内で優位性を持つことにも注目している。同証券では17年3月期の連結営業利益を会社予想の1200億円に対し2000億円(前期は7087億円の赤字)と増額修正を予想、18年3月期は同2350億円と連続増益を見込んでいる。

■日本調剤 <3341>  4,335円 (+235円、+5.7%)

 日本調剤 <3341> が反発。26日付でみずほ証券が投資判断を新規「買い」、目標株価を5500円に設定した。業界2位の規模ながら低バリュエーションで放置される理由はないとし、17年3月期の連結営業利益は会社側計画の111億6500万円(前期104億8900万円)に対して同証券は105億円と予想しているが、18年3月期は124億円と大幅な増益を予想している。

■壱番屋 <7630>  3,495円 (+150円、+4.5%)

 壱番屋 <7630> が続伸。同社は26日取引終了後に、17年2月期6-8月の連結営業利益が13億2800万円になったと発表。今期から決算期を変更するため単純比較はできないが、前年の同期間と比べると4.1%増となり、上半期計画24億3000万円に対する進捗率は54.7%に達したことが好感されたようだ。売上高は112億3400万円(前年の同期間に比べ0.2%減)で着地。台風の影響などで売り上げはやや減少したものの、前年に工場の操業を停止した反動で前年に比べて生産量が増加し原価面で有利に働いたことが利益を押し上げた。なお、中間期および通期の業績予想は従来計画を据え置いている。また、ハウス食品グループ本社 <2810> の孫会社である中国法人3社と、子会社の台湾法人を子会社化することもあわせて発表している。

■ペプチドリーム <4587>  5,420円 (+220円、+4.2%)

 ペプチドリーム <4587> が反発。9月中旬以降に上げ足を強め、時価は13週移動平均線との下方カイ離を解消している。特殊なアミノ酸である特殊ペプチド を活用した創薬基盤技術を商業化し、創薬初期段階から収入を得られる点が同社の収益面での優位性となっている。特殊ペプチドは核酸医薬とならび、抗体医薬に続くネクストステージのバイオ医薬品として注目度が高い。世界のメガファーマをはじめ製薬大手との共同開発契約が相次いでいることが同社の将来性を担保する。足元の業績も好調、16年6月期業績は営業利益段階で前の期比83%増益を達成、17年3月期予想について会社側は非開示ながら、市場関係者の間では大幅増収増益を見込む声が強い。

■LINE <3938>  4,935円 (+195円、+4.1%)

 LINE <3938> が4日続伸。スマートフォン向けメッセージングアプリ大手の同社に対して、大手証券では16年12月期の連結営業利益は220億円前後(前期は19億6000万円)と大幅増益を予想する見方も出ている。また、身売り観測が出ている米ツイッターに対して、米ウォルト・ディズニーとマイクロソフトが買い手候補に浮上したとの報道も浮上。SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)業界の再編観測が高まるなか、LINEに見直し買いが流入したようだ。

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