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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~個人主体による材料株にシフトしやすい

SJI <日足> 「株探」多機能チャートより

26日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:個人主体による材料株にシフトしやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き820万株の売り越し
■前場の注目材料:東証、SJI<2315>とエナリス<6079>を特設注意銘柄の指定解除



■個人主体による材料株にシフトしやすい


26日の日本株市場はこう着感の強い相場展開になりそうだ。23日の米国市場では原油相場の下落を受けて売り優勢の展開だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円高の16580円と小じっかりの展開。円相場は1ドル101円を挟んでの推移をみせている。

米大統領選で民主・共和党候補の第1回討論会が行われる。クリントン氏の体調懸念が依然としてくすぶっている。一方で、共和党のクルーズ氏はトランプ氏を支持することを明らかにしている。円高圧力が警戒されやすく、輸出関連は手掛けづらそうである。また、ハイテク株については、米アップルの下落が嫌気されそうだ。「iPhone7」の販売が海外では前機種を下回るとの観測報道が嫌気されている。

そのため、物色の流れとしては個人主体による材料株にシフトしやすい。臨時国会が召集されるなか、政策期待が高まる可能性がある。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)承認案・関連法案の成立を最優先となろうが、市場の期待は依然程高くないであろう。一方で、先週末は「統合型リゾート(IR)整備推進法案」(カジノ法案)の関連銘柄が人気化している。

また、ノーベル賞の自然科学3賞の受賞者が10月3日から順次、発表される。先週末にはシンバイオ製薬<4582>が関連銘柄としてストップ高をつけていたが、バイオ関連には思惑的な資金が向かいやすいだろう。その他、24日からソニーの「PS VR」の予約が再開された。ゲームショウ2016においてVRゲームは話題性から関心が高まっていたこともあり、VR関連への物色が再燃することになりそうだ。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■外資系証券の注文動向:差し引き820万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り1770万株、買い950万株、差し引き820万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。


9月15日(木):100万株の売り越し
9月16日(金):550万株の売り越し
9月20日(火):210万株の買い越し
9月21日(水):170万株の売り越し
9月23日(金):10万株の買い越し


■前場の注目材料

・NYダウは下落(18261.45、-131.01)
・NY原油は下落(44.48、-1.84)
・「君の名は。」興行収入100億円超え
・ソニー<6758>、映画で中国 万達と提携
・東証、SJI<2315>とエナリス<6079>を特設注意銘柄の指定解除
・バリューデザイン<3960>が東証マザーズに新規上場


☆前場のイベントスケジュール


<国内>
・特になし


<海外>
・米大統領選:第1回大統領候補テレビ討論会

《WA》

 提供:フィスコ

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