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【材料】パーカーコーポレーション---2017年3月期は増収増益を計画、5期連続の増配も予定。

パーカー <日足> 「株探」多機能チャートより

パーカーコーポレーション<9845>は製造工程で使われる化学薬品(洗浄剤や防錆剤など)が主力。防音材や工業用シール材、接着剤なども手掛ける。筆頭株主の日本パーカライジングの製品を扱う専門商社として出発したが、今では化学メーカーに業態を転換。2016年3月期の部門別売上高構成比は、化成品部門が33.3%、産業用素材部門が32.4%、化学品部門が12.9%、化工品部門が8.8%、機械部門が6.7%、その他が5.9%である。

2017年3月期は売上高が前期比1.0%増の460.00億円、営業利益が同1.3%増の28.50億円を計画。円高による目減りがあるものの、海外自動車向け製品やエアコン向け防音材などが好調に推移する見通しだ。なお、1株当たり年間配当金については前期比0.5円増配の7.0円と5期連続の増配を予定。8月1日に発表した第1四半期決算は売上高が前年同期比1.9%増の114.23億円、営業利益が同34.4%増の8.28億円で着地。通期計画に対する第1四半期の営業利益の進捗率は29.0%となっており、通期計画の達成に向けて業積は順調に推移していると考えられる。

同社は目標とする経営指標に総資産経常利益率10.0%以上、株主資本利益率10.0%以上、営業利益率5.0%以上を掲げており、「堅実に収益力を持続する総合力」を更に強固にしていく考え。今後は、将来を見据えた「事業の選択と集中」を計画的に進めるとともに、次代の収益基盤となる「新市場の創造」を推進。また、適地生産体制の確立や新規市場の開拓など、タイムリーなグローバル展開を進めていく方針である。

《TN》

 提供:フィスコ

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