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【材料】明星工業---建設工事事業における国内・海外のLNG関連工事が堅調

明星工 <日足> 「株探」多機能チャートより

明星工業<1976>は、発電所や化学プラント、LNG(液化天然ガス)関連施設等に代表される工業設備に欠かせない熱絶縁工事を主力とする建設工事会社。工業炉で2000度もの高温から設備を守り、LNG運搬船でマイナス160度の超低温を保つ同社の断熱技術は、国内外の多くのユーザーから高い評価を得ている。

断熱工事では、産業用設備、機器等の熱断熱工事および工業炉の築炉・耐火工事において、プラント設備の熱効率を上げるとともに、エネルギー消費を抑えることで地球の温暖化防止に貢献。また、付帯事業として鋼構造物工事、管工事、防食・塗装工事などを展開している。その他、工場施設の防音工事、煙突ライニング工事、コンクリート耐震補強工事、ごみ焼却場の設備工事、アスベストの除去工事といった環境関連を手掛けている。

中央研究所では、断熱関連の材料・工法について、基礎研究・応用研究・実用実験を行うことにより、自社製造の断熱材の高品質化、環境対応化(脱フロン)や新たな材料、工法の開発などを行う。浜松工場では、断熱関連工事に使用する材料を自社生産しており、主力製品としては、LNG船向防熱パネル、低温向断熱材のポリウレタンフォームおよび原子力発電所に使用される金属保温材などがある。

足元の業績では、2017年3月期第1四半期(4-6月)の売上高が前年同期比14.9%増の102.29億円、営業利益が同11.9%増の6.55億円だった。主に建設工事事業における国内・海外のLNG関連工事の進捗が堅調。受注高については、建設工事事業の国内メンテナンス工事ならびに海外案件の増加により、前年同期比8.9%増の108.94億円に。17年3月期通期については、売上高が480億円、営業利益が50億円、経常利益が51億円、当期純利益が32.50億円を見込んでいる。

《TN》

 提供:フィスコ

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