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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):タカタ、ファーストリテ、DeNAなど

東京製鉄 <日足> 「株探」多機能チャートより

東京製鐵<5423>:707円(前日比-65円)
急速に伸び悩む。10月の鋼材契約価格を発表、H形鋼価格は1トン当たり65000円で9月の72000円から引き下げ、ホットコイル価格も同50000円で9月の53000円から引き下げとなっている。今後の市況の底入れを図るべく、現状のマーケットの実態に合わせた出直し価格に改定としている。鉄くず価格が上昇傾向にある中、短期的なマージン悪化につながるとの見方。

指月電機<6994>:656円(買い気配)
ストップ高買い気配。村田製作所との資本・業務提携が好感されている。村田製が自社株390万株を取得して第2位の株主となる。調達資金は村田と設立する新会社の設立資金などに使うもよう。村田製との協業による車載部品事業の拡大期待などが高まる格好のほか、今後の一段の提携関係強化なども思惑視される状況とみられる。

DeNA<2432>:3765円(前日比+185円)
大幅続伸。年内にも、ZMPと都内で自動運転車の公道試験を開始すると報じられている。お台場地区で体験サービスを実施、直進だけでなく右左折など複雑な状況下での実験も検討しているもよう。直近は任天堂関連として株価が水準訂正したものの、あらためて自動運転車関連としての位置づけも高まり、今後の展開に対する期待感がより強まる状況へ。

ファーストリテ<9983>:32980円(前日比-1380円)
大幅反落。日銀のETF買いの方針転換を巡る思惑などが強まっているもよう。現在の日経平均型中心から、TOPIX型やJPX日経400型に変更するべきとの見方などが浮上しており、日経平均型のETF購入に伴う需給インパクトが大きかった同社には、先行きの需給に対する警戒感が高まる状況のようだ。先週末には同様の思惑から地銀株が一斉高の展開にもなっていた。

タカタ<7312>:367円(前日比-56円)
急落。10月までにスポンサー候補を2陣営程度に絞りこみ、最終選考に向け各陣営と具体的な再生手続きの検討を進める見通しと報じられている。米KKR、米カーライルなど複数の投資ファンドなどが入札に参加のもよう。入札参加企業のうち少なくとも3社は、法的整理の適用を選択肢に挙げ、タカタ側と協議するとされており、最悪シナリオへの警戒感が高まる格好になっている。

セレス<3696>:1802円(前日比+58円)
反発。新たな事業としてビットコイン送金サービス「CoinTip」を開始すると発表している。ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)上で少額のビットコインをチップ(投げ銭)としてあげることが可能になるという。同社は今年6月に合同会社ジャノムと提携し、新しいビットコイン・アプリケーションの共同開発で合意しており、CoinTipはビットコイン向けのサービス分野でのアプリケーション開発の第1弾となる。

イード<6038>:1360円(前日比+123円)
急反発。シータと共同展開する実写映像に特化したVR映像配信プラットフォーム「EINYME(エイニーミー)」に、「独自研究開発した撮影システム(特許出願中)」によるVRコンテンツを追加したと発表している。新たにシータが開発した撮影システムは、高解像度かつ高感度センサーを搭載したカメラ2台や立体音響マイクからなるもので、人間の両眼立体視における視差を忠実に再現できるという。

アサカ理研<5724>:1366円(買い気配)
ストップ高買い気配。いわき工場生産技術開発センター(福島県いわき市)において、レアメタル含有スクラップに含まれるレアメタルの回収技術開発のための投資計画を決定したと発表している。総事業費は約6.60億円だが、本事業は「平成28年度 福島イノベーション・コースト構想 地域復興実用化開発等促進事業(一次公募)」に採択されており、補助金約4.30億円を見込んでいる。また、研究開発費約1.70億円を17年9月期に計上する予定。

《KS》

 提供:フィスコ

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