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【市況】14日の香港市場概況:ハンセン0.1%安と3日続落、カジノ株は逆行高

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

14日の香港市場は小幅に値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比25.12ポイント(0.11%)安の23190.64ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が28.54ポイント(0.30%)安の9542.52ポイントとそろって3日続落した。売買代金は609億1600万香港ドルに縮小する(13日は734億9200万香港ドル)。

内外環境の不透明感が重し。昨夜の米株・原油相場下落、この日の本土株安が嫌気された。本土市場では、短期金利の上昇などが売り材料視されている。ただ、大きく売り込む動きはみられない。中国景気の過度な減速懸念が薄らいでいる。昨日公表された8月の経済指標が総じて好調だったことを受け、第3四半期GDP成長率の下振れリスクが払しょくされたとの見方も流れた。大手ブローカーの一部は最新リポートで、第3四半期GDP成長率は前期と同じ6.7%を維持できるとの見通しを示している。指数はプラス圏で推移する場面もみられた。

ハンセン指数の構成銘柄では、香港系デベロッパーの九龍倉集団(ワーフ・ホールディングス:4/HK)が2.0%安、香港最大手商社の利豊(リー&フン:494/HK)が1.5%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が1.2%安と下げが目立つ。

半面、マカオ・カジノ株はしっかり。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が2.0%高、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が1.2%高と値を上げた。シティグループが最新リポートで、マカオの9月カジノ収入が前年同月の実績を上回り、2カ月連続でプラス成長すると予想したことが好感されている。15~18日の中秋節連休(香港の連休は16-18日)でカジノ客が増えるとの期待も高まった。消費関連株の一角も物色されている。


【亜州IR】

《WA》

 提供:フィスコ

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