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2016年09月14日12時23分

【市況】後場に注目すべき3つのポイント~日銀ETF思惑もメガバンクが上値の重しか

ドル円 <日足> 「株探」多機能チャートより

14日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日銀ETF思惑もメガバンクが上値の重しか
・ドル・円は103円05銭付近、ドル堅調、ショートカバーで一時103円20銭
・DeNA、日本新薬の目標株価変更


■日銀ETF思惑もメガバンクが上値の重しか

日経平均は反落。39.73円安の16689.31円(出来高概算7億5000万株)で前場の取引を終えている。供給過剰懸念が高まった原油相場の下落、これを嫌気した米国市場の大幅な下げを受けて、売り優勢の展開となった。ただし、為替市場ではドル・円相場がやや円安に振れて推移していたほか、下値では日銀によるETF買入れに対する思惑から売り込みづらく、日経平均は寄付き直後につけた16612.35円を安値に、下げ幅を縮めている。

日銀は20・21日に開く金融政策決定会合でまとめる異次元緩和の「総括的な検証」で、今後の金融緩和の軸にマイナス金利政策の深掘りを据える方針と報じられるなか、メガバンクを中心に銀行株が軟調。一方で日銀は、国債の大量購入で期間25年を超す超長期国債の購入を抑えることを議論すると報じられており、超長期債の利回り上昇への思惑から保険株が上昇。

東証1部の騰落銘柄は値下がり数が1000を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは保険、不動産、その他製品、金属製品、機械がしっかり。半面、鉱業、銀行、石油石炭、海運、卸売、鉄鋼が冴えない。

円相場が1ドル103円台と円安に振れて推移しているほか、日銀のETF買入れへの思惑から、日経平均、TOPIXは前引けにかけて下げ幅を縮めている。予想通りETF買入れが行われるようだと、プラス圏を回復してくることになりそうだ。ただし、メガバンクなどの戻りの鈍さや、指数インパクトの大きい値がさの戻りが限られるようだと、売り仕掛け的な商いも入りやすいため、指数と個別の動向を睨みながらの相場展開になりそうだ。

一方で、米国市場ではNYダウ30種で唯一アップルが上昇していたが、この流れからアップル関連が堅調である。また、明日からのゲームショウ開幕を手掛かりに、VR/AR関連等を蒸し返してくる流れも注目される。日経平均はこう着レンジを突破することは厳しいだろうが、それ故に、中小型のテーマ株への循環物色は活発だろう。


(株式部長・アナリスト 村瀬智一)



■ドル・円は103円05銭付近、ドル堅調、ショートカバーで一時103円20銭


14日午前の東京外為市場では、ドル・円は堅調地合いとなり一時103円台を回復した。ショートカバーによるドル買いが継続。ドル・円は102円半ばで寄り付いた後、日経平均株価の下げ幅縮小でリスク回避的な円買いは弱まり、ドルは上昇基調となった。10時以降は米10年債利回りの上昇を手がかりにショートカバーのドル買いが強まり、ドル・円は一時103円20銭まで値を切り上げた。

一方、日経平均のマイナス圏推移でリスク回避的な動きが広がりやすいなか、ユーロやポンドなど他の主要通貨もドル・円にけん引され、上昇基調となった。このうち、NZドル・円は今朝発表されたニュージーランドの4-6月期経常収支が予想を下振れたものの、大きく切り返した。

ただ、ある外為ディーラーは足元の地合いについて「ショートカバーによるドル買いで、長続きはしない」と指摘。ランチタイムの日経平均先物は、引き続き弱含む展開となっており、午後の取引でドルは失速する可能性があろう。

ここまでドル・円は102円43銭から103円20銭、ユーロ・円は114円92銭から115円76銭、ユーロ・ドルは1.1210ドルから1.1222ドルで推移した。

12時20分時点のドル・円は103円05銭、ユーロ・円は115円60銭、ポンド・円は135円91銭、豪ドル・円は77円04銭で推移している。


(為替・債券アナリスト 吉池威)



■後場のチェック銘柄


・DeNA<2432>、日本新薬<4516>の目標株価変更

・サムシングHD<1408>、ベクター<2656>、内海造<7018>などがストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・安倍首相
「日銀の金融政策の効果は実体経済に徐々に波及」


☆後場の注目スケジュール☆


<国内>
・13:30 7月鉱工業生産改定値(速報値:前月比0.0%)


<海外>
・特になし

《WA》

 提供:フィスコ

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