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【市況】概況からBRICsを知ろう~上海総合指数は強含み、引け近くに値ごろ感に着目した買いが入っている

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 56820.7 -3.01%
13日のブラジル市場で株価指標のボベスパ指数は大幅安。前日比-1765.34(-3.01%)の56820.7で取引を終えた。国内政治の混乱が嫌気されたようだ。ブラジル下院でクーニャ前下院議長の議員資格剥奪が決定された。ブラジルの経済改革の進捗が遅れるとの見方が浮上しており、株式市場の不確実性が高まっている。この日は米長期金利の上昇を嫌って米国株も大きく下げており、外部環境の悪化も嫌気されていたようだ。

市場関係者の間からは、国内政局の混乱が短期間で収束するかどうかの見極めが難しいとの声が利かれており、経済活動の停滞が長引くことが警戒されている。通貨安も懸念材料になるとの見方が多い。主要銘柄では、鉄鉱石生産のヴァーレ、ブラジル石油公社(ペトロブラス)の下げが目立っていたようだ。

【ロシア】MICEX指数 2004.50 -0.76%
13日のロシア株式市場は4日続落。主要指標のMICEX指数は前日比15.40ポイント安(-0.76%)の2004.50で取引を終了した。高値は2026.57ポイント、安値は2001.34ポイント。

米金利引き上げに対する期待感と警戒感が交錯するなか、原油価格の下落が影響した。国際エネルギー機関(IEA)が9月の石油市場月報で、16年の需要予測を下方修正した。また、経済協力開発機構(OECD)加盟国の在庫が7月時点で過去最高に積み上がっていると伝わったこともマイナス視された。

【インド】
休場

【中国本土】上海総合指数 3023.51 +0.05%
13日の上海総合指数は強含み。主要指標の上海総合指数は、前日比1.53ポイント高(+0.05%)の3023.51ポイントと3日ぶりに小反発した。

押し目買いが優勢。引け近くに値ごろ感に着目した買いが入っている。今週末の中秋節連休(本土は15日と16日が休場)を前に、資金ひっ迫懸念が高まっている。中国人民銀行(中央銀行)は13日、リバースレポを通じ計1600億人民元に上る資金を市中に供給したものの(12日の供給額は1150億人民元)、上海銀行間取引金利(SHIBOR)の翌日物は2.11%に上昇した。今年の2月以来、7カ月ぶり高水準で推移している。証券当局が「上場企業の重大資産再編管理弁法」を公布するなか、監督強化の動きも引き続き警戒された。取引時間中に公表された8月の小売売上高や鉱工業生産が上振れたことに関しては、特段の買い材料となっていない。

《NH》

 提供:フィスコ

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