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【通貨】今日の為替市場ポイント:日経平均株価の動向を注視する展開

ドル円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

13日のドル・円相場は、東京市場では101円42銭から102円01銭まで上昇。欧米市場でドルは一時102円75銭まで続伸し、102円57銭で取引を終えた。

本日14日のドル・円は、102円台で推移か。米長期金利の上昇を意識したドル買いは継続する可能性があるが、日経平均株価が大幅安となった場合、リスク選好的なドル買いは一服する見込み。

13日のニューヨーク市場では、米長期金利の上昇を嫌気して株式、債券、原油、金は総じて売られる展開となった。ルー米財務長官は「米国債の健全性に懸念はない」との見解を表明したが、米10年債と30年債の利回り水準は前日比で7bp程度上昇した。

米長期債などの利回りが上昇を続けた場合、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを行うことは難しくなるとの見方が市場関係者の間で浮上している。インフレ見通しが特に変わっていない状況での長期金利上昇は個人消費や雇用に悪影響を及ぼし、ドル高になった場合は米国経済の成長鈍化につながる可能性がある。

ブレイナードFRB理事は12日の講演で「金融政策の引き締めに際しては、今後も慎重さを維持する必要がある」との見解が示したが、市場関係者の間からは「9月20-21日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合でも同様のことが議論される」との声が聞かれている。また、米長期金利の上昇は金融市場の不確実性を高めるとの懸念がFOMCで共有された場合、ドル安・円高の相場展開となる可能性があるとの見方も出ている。

《WA》

 提供:フィスコ

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