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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

EAJ <日足> 「株探」多機能チャートより

■EAJ <6063>  1,985円 (+400円、+25.2%) ストップ高

 12日、日本エマージェンシーアシスタンス <6063> [JQ]が中国に「訪日治療相談支援センター」を設立したと発表したことが買い材料視された。中国・北京に現地法人を持ち8月17日付で提携した慈泉会と共同で立ち上げた。同センターは中国人患者の送り出し拠点として、現地で訪日治療に関する相談・支援活動や日本の医療機関などのPR活動を行う。発表を受けて、中国人向け医療アシスタンスサービスの拠点設立による今後の進展に期待する買いが殺到した。

■シノケングループ <8909>  2,044円 (+156円、+8.3%)

 12日、シノケングループ <8909> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の1.05%にあたる17万5000株(金額で4億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月13日から11月11日まで。同時に地盤改良などを手掛けるサムシングホールディングス <1408> [JQ]との資本業務提携を発表。29日付でサムシングHDが実施する第三者割当増資を2.9億円で引き受ける。なお、サムシングHDも買われて続騰した。

■FFRI <3692>  3,730円 (+250円、+7.2%)

 FFRI <3692> [東証M]が後場急上昇。13日、10月20~21日に、ベルサール新宿グランド(東京都新宿区)で開催される、日本発の情報セキュリティー国際会議「CODE BLUE」で研究発表すると発表しており、これを好感した買いが入った。「CODE BLUE」は、世界トップクラスの情報セキュリティー専門家による最新研究の講演を聴き、相互に情報交換することができる、技術の交流と教育・学習・気付きの機会を提供する日本発の国際会議。同会議において、同社の基礎技術研究室リサーチ・エンジニアである和栗直英氏が「IoTとしての自動車とセキュリティ:リモートサービスのセキュリティ評価とその対策の検討」を発表するとしている。

■MonotaRO <3064>  2,776円 (+171円、+6.6%)

 東証1部の上昇率5位。12日、MonotaRO <3064> が月次業績を発表。8月の売上高は前年同月比24.2%増と、今期に入り8ヵ月連続で前年比2ケタプラスとなったことが買い材料視された。7月の伸び率は11.5%増と鈍化したが、8月に再び20%を超える伸び率を達成したことが好感された。同社の16年12月期の売上高は前期比23.5%増の710億円、連結経常利益は同30.5%増の92.9億円と、15期連続増収、7期連続増益を見込んでいる。

■亀田製菓 <2220>  5,400円 (+290円、+5.7%)

 東証1部の上昇率9位。亀田製菓 <2220> が3日ぶりに急反発。大和証券は12日、同社株のレーティングを新規「2(アウトパフォーム)」でカバレッジを開始した。目標株価は6000円とした。「柿の種」「ハッピーターン」などの米菓製造・販売を行っているが、同証券では「北米を中心に海外事業の収益性改善が見込めること」「国内はブランドの集約と製造原価の低減で今期も営業利益の拡大が続くと予想されること」を注目ポイントに挙げている。17年3月期の連結営業利益は会社予想の60億円に対し62億9000万円(前期比35%増)を予想しているほか、18年3月期は同74億3000万円への連続増益を見込んでいる。

■参天製薬 <4536>  1,418円 (+58円、+4.3%)

 12日、参天製薬 <4536> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.0%にあたる828万4000株(金額で130億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は9月13日から11月30日まで。

■ノジマ <7419>  1,280円 (+52円、+4.2%)

 13日午前、ノジマ <7419> が、東証1部への市場変更を記念して記念株主優待を追加実施すると発表したことが買い材料視された。16年9月末時点で100株以上を保有する株主に対象に、来店するだけで商品購入時に利用できるノジマスーパーポイントをもらえる「株主来店ポイント券」を5枚贈呈する。ポイントは1枚につき500ポイントで、同社のモバイル会員であることが条件となる。発表を受けて、株主還元の拡充を好感する買いが向かった。

■ローム <6963>  5,010円 (+200円、+4.2%)

 ローム <6963> が急反発。SMBC日興証券が12日付で同社株の投資評価「1」を継続としたうえで目標株価を5900円から6900円に大幅に引き上げており、これが株価を強く刺激する格好となった。同証券ではロームの業績予想を上方修正、17年3月期営業利益見通しを従来予想の131億円から198億円に大幅増額している。上方修正の背景としては17年3月期第1四半期に同証券が想定した以上のコスト削減を主に反映した。また、従来以上に利益重視の経営体制になったとみており、トップラインの回復が進むまでは、不要不急の経費抑制は持続すると予想している。

■日本金銭機械 <6418>  1,285円 (+51円、+4.1%)

 日本金銭機械 <6418> が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は12日、同社株の投資判断を新規「B+」でカバレッジを開始した。目標株価は1400円とした。同社は14年8月に米フューチャーロジック社を傘下に収め、スロットマシンの主要機器である紙幣識別機ユニットとプリンター・ユニットの双方のラインナップが整った。足もとでは、その効果が想定を上回るペースで業績に貢献している。また、今月には東欧向けの好調などで17年3月期連結営業利益を15億円から17億円へ増額修正したが、同証券では同18億円(前期比20%増)への一段の上乗せを見込んでいる。また、現時点では不透明感が強いが、国内でカジノが解禁された際のメリットは大きいとも予想している。

■アイスタイル <3660>  769円 (+30円、+4.1%)

 アイスタイル <3660> が後場一段高。同社は13日、子会社のアイスタイルキャリアが「IT×女性」に特化した転職・求人サイト「Vita by@cosme(ヴィータ バイ アットコスメ)」をリリースしたことを明らかにした。ヴィータ バイ アットコスメは、月間利用者数1400万人を誇るコスメ情報専門サイト「@cosme」からの求職者への効果的なリーチを強みに、IT企業と求職者との出会いを支援する。既に約100社の掲載が決まっており、掲載求人数は順次拡大予定だとしている。

■ステラ ケミファ <4109>  3,460円 (+95円、+2.8%)

 ステラ ケミファ <4109> が反発。世界的な排ガス規制強化の流れを受け、プラグインハイブリッド(PHV)や電気自動車(EV)の普及に政策面からの追い風が強まっている。つれて車載用リチウム電池に関連する銘柄へのマークが強まってきた。そのなか、同社はリチウムイオン電池向け電解質などの電池材料を手掛け、関連有力株として市場の熱い視線を集めている。リチウムイオン電池の性能を高める新しい分子構造の添加剤開発など、研究開発力でも業界をリードしており、滞留出来高の厚い3500円近辺をブレークすれば株式需給面からも上値の軽さが意識される展開となる。

■タカラバイオ <4974>  1,596円 (+41円、+2.6%)

 タカラバイオ <4974> が反発。12日に、腸内フローラ(腸内細菌叢)解析用キットを9月30日に発売すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。細菌叢とは多様な細菌の集団のことで、ヒト・動物の腸内や口腔内、土壌や大気などの環境中に広く存在している。特に、近年では腸内細菌叢が注目されており、さまざまな研究が活発に行われていることから、次世代シーケンサーを用いて細菌叢を解析するための研究用PCRキット「16S(V3-V4)Metagenomic Library Construction Kit for NGS」を発売することにしたという。

■福井コン <9790>  2,161円 (+51円、+2.4%)

 福井コンピュータホールディングス <9790> が6日続伸。12日の取引終了後、建材・設備と住まいの3Dシミュレーションサイト「3Dカタログ.com」で、住まいの仕様検討やカラーコーディネートをWEB上で実現する新サービスを10月4日に開始すると発表しており、これを好感した買いが入った。「3Dカタログ.com」は、主要建材メーカー101社、約4500シリーズの製品を収録した「複合型WEBショールーム」として、今年4月にサービスを開始。今回開始する新サービスは、新築戸建てやリフォーム案件で、成約後にCADで設計される住宅プランデータを「3Dカタログ.com」上で施主と共有し、実際に使用する建材や住宅設備をWEB上で視覚的にコーディネートし、選定を行うことができるサービス。住宅会社にとっては、自社で取り扱い可能な建材や住宅設備の候補を絞り込んだ提案ができる一方、施主は、サイト上に立体表示されるプランに建材や住宅設備を配置し、好みのコーディネートを視覚的に確認することができるようになるという。

■田辺三菱製薬 <4508>  2,045円 (+43円、+2.2%)

 田辺三菱製薬 <4508> が続伸。野村証券が12日付のリポートで、レーティング「ニュートラル」を継続し、目標株価を1930円から2200円へ引き上げたことが好感された。リウマチ関節炎治療薬「レミケード」や糖尿病治療薬「テネリア」などの既存製品の市場開拓が想定を上回っている。また、筋萎縮性側索硬化症(ALS)治療薬「エダラボン」および自己免疫疾患治療剤「MT-1303」も競合薬に対する優位性が明確になったとみて、17年3月期営業利益を737億円から750億円へ、18年3月期を同693億円から724億円へ、19年3月期を同697億円から758億円と見通しを引き上げた。

■マブチモーター <6592>  5,410円 (+110円、+2.1%)

 SMBC日興証券が12日付でマブチモーター <6592> の投資判断を「2(中立)→1(強気)」に引き上げ、目標株価を5600円→6600円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、パワーウィンドウ用モーターのシェア拡大が加速しており、19年12月期には過去最高益更新が視野に入ってきたと評価。また、シェア拡大ペースの加速に伴い、固定費増加と利益増加ペースがほぼ一致する可能性が高まっており、株主還元の余力が増したと判断。今後は年間55億~80億円程度の自社株買いが継続すると予想している。

■バンナムHD <7832>  2,996円 (+59円、+2.0%)

 SMBC日興証券が12日付でバンダイナムコホールディングス <7832> の投資判断「1(強気)」を継続し、目標株価を3000円→3800円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、スマホゲームを中心とするネットワークコンテンツの牽引により業績成長は再び加速すると報告。また、収益構造の変化を反映し、主要ゲームソフトメーカーに比べると低位にあったPERも改善する可能性が高いと指摘している。

■丸善CHI <3159>  366円 (+7円、+2.0%)

 丸善CHIホールディングス <3159> が反発。12日取引終了後、17年1月期第2四半期累計(2-7月)の連結決算を発表し、売上高は921億7000万円(前年同期比2.0%増)、営業利益は20億4900万円(同25.8%増)となり、従来予想の営業利益17億3000万円を大きく上回る大幅な営業増益だったことが好感された。店舗・ネット販売事業や出版事業は、個人消費の低迷が影響し苦戦した。ただ、文教市場販売事業で教育・研究施設、図書館などの設計・施工の大型案件の受注が増加し業績を牽引したことに加え、図書館サポート事業も堅調に推移し利益増に寄与した。なお、通期業績予想は従来見通しを据え置き、売上高1765億円(前期比0.8%増)、営業利益24億1000万円(同9.3%増)を見込んでいる。

■ヘリオス <4593>  1,979円 (+36円、+1.9%)

 ヘリオス <4593> [東証M]が反発。12日の取引終了後、体性幹細胞再生医薬品「HLCM051」の脳梗塞急性期を対象疾患とした国内臨床試験を実施すると発表しており、研究開発の進展への期待感から買いが入ったようだ。同試験は、脳梗塞患者を対象としたHLCM051の有効性および安全性を検討するプラセボ対照二重盲検第2/3相試験。各治験実施医療機関での治験審査委員会の審査を経たうえで実施される予定で、治験期間は18年10月末までのおよそ2年間を予定しているという。

■ピジョン <7956>  2,928円 (+44円、+1.5%)

 ピジョン <7956> が続伸。いちよし経済研究所が12日付のリポートで、レーティング「B」を継続し、フェアバリューを2800円から3000円へ引き上げたことが好感された。5日に発表した17年1月期上期は、円高のシフトなど海外部門の落ち込みを国内部門の好調が吸収し、営業減益を予想していた同研究所予想を上回り、増益で着地。これを受けて同研究所では、通期営業利益予想を142億円から会社計画水準の150億円まで引き上げた。また、同社は日中間の流通構造の変化に機敏に対応していることから業績拡大の確度が高いとみて、18年1月期は同165億円から175億円へ、19年1月期は190億円から205億円へ引き上げている。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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